鬼笑で行こう。

おいしいものの話や、まじめでいい加減な不定期評論など…

脱皮しました。

2007年06月29日 | 鬼笑な日々

先日の「脱皮前?」を読んだ知人から、筋トレの負荷を大きくしすぎではと心配のメールをいただきました。ありがたいことです。

負荷を大きくしすぎると肝臓だかなんだか、内蔵を痛めるとか。
健康志向で体をこわすってよくある話で、気をつけないと…。

僕についていえば、無事脱皮が終わり、いまは体の調子がいいです。
脱いだ皮はどこかに忘れてきました。見つけた方はご一報を。


なりすましのなりすまし

2007年06月29日 | 鬼笑な日々

この数日間、あるブログに、僕か僕に近い人が別人になりすまして書き込んでいるようにみえるコメントがつづいている。
はじめ分からなかったけど、ブロガーの(ちょっとずれた)コメントで気づいた。

なりすましのなりすまし。

気分悪いし気味悪い。

やめてくれって言いたいけど、ちょっとエキセントリックな人が集まるブログで、うっかりコメントつけるとなお荒れていやな思いをしそう。

ネットの世界は、無限の可能性をひろげてくれるけど、いやなことも多い。




原発つくる人の嘆き

2007年06月29日 | 鬼笑が話す

きょうの新聞で、北陸電力の株主総会で臨界事故隠蔽について批判続出という記事を読んでいて、ふと思い出したこと…。

昔、ある電力会社の原発建設予定地の事務所で地元対策をしている人と、仕事の関係でお酒を飲む機会がありました。楽しくなかったけど、興味深いお話もきけました。

酔いがまわってきて、いろいろ本音がポロポロと…。

ほどんど毎日、夕方5時少し前になると事務所にやってくるおっさんがいる。ひとりのときもあるし、2、3人連れてくることもある。

自分の顔をみるなり、「きょうはどの店に行く?」。
必ず2軒、3軒とはしご酒。財布を出そうとしたことは一度もない。そのくせ、連れてきた人には、まるで自分がおごってやったみたいに恩を売るようなことを言う。

会話は愚にもつかない与太話ばかり。

建設予定地近くの区長をしているので、機嫌をそこねると何を言い出すか分からず、それで仕事が遅れたら上からしかられるし、会社の金だからつきあっているが、たかり根性のきたならしさがどうにもいやだ。虫酸が走る。

こういうのが一人やふたりじゃない。
こんな連中をたよりにしているようでは、原発なんかできないし、できたところで地域振興なんてありえない。

……と、まあ、こんなお話でした。
事務所の職員はそれぞれ同じようなおっさんをひとりかふたり抱えていたそうです。
みんなの願いはひとつ。早く本社に帰りたい。

仕事をがんばらないと本社に呼びもどしてもらえないし、あんまりがんばりすぎると「あいつは現地になくてはならない」となって帰れなくなるし、加減がむずかしいと嘆いておられました。

気の毒といえば気の毒ですが、何やってんだか、あまりにトホホな話で返事にこまりました。
そういうお仕事の延長に原発完成があったら、たまったものではありません。


国民のことを考えてない。

2007年06月25日 | 鬼笑が話す

きょう帰りの車でNHKニュースを聴いてたら、また国民年金のへまがばれたっていうことでした。
今度は、公務員について百数十万件(たしかそう言ってた)の記録が正しく処理されていなかったと。

問題を明らかにした小池あきら参院議員は、「野党から追及されてはじめてしぶしぶ認める。本気で国民の被害を回復する意思があるのか」というようなことを言って憤っておられましたが、まったく同感。

先日のダムの公聴会でも、時間内にちゃんとした説明がなかったので、休憩時間に担当者のところへ行き、説明してくださいと言っても、「説明しました」「納得してないのはあなただけ」とか言い、質問と「回答」をしめして回答になっていないことを詰めるとしまいには「説明する義務はありません!」。

こちらから訊くまでもなく、「さきほどは時間不足で説明しきれませんでした。お時間をいただけるならぜひ説明させてください」と来るのがほんとうだと思うのだが、「説明する義務はありません!」だもんな。

わが子に見せられないような仕事ぶりはしたくないです。


この季節がやってきた。

2007年06月24日 | 鬼笑が食べる、飲む

季節がやってきました。
鮎。



A城のおやじさんが釣ってきた天然鮎。
みよ、この精悍な顔。美しいフォルム。

鮎には地方名がなく、
全国どこでも「鮎」だそうです。

日本の川にぴったりあった進化をしてきて、
ちょっとした開発の手が入っただけでも
天然物はいなくなってしまう。
環境変化にとても敏感な魚。
おいしい天然鮎が食べられるということは、
いい川とくらしているということ。
大切に、大切に、と心でつぶやきながら
いただきました。



こちらはサービスで出してくれた、はしだみ。

つまようじではだめで、
縫い針をつかって身を出します。
肝の先までちぎれないように出すには
ちょっとしたコツがあります。

海草やフジツボがついていてなかなか立派。


監視の監視の監視の……

2007年06月22日 | 鬼笑が話す

自衛隊が国民監視してましたが、それに抗議する集会にも案の定、自衛隊員が監視にきました。

多分、主催者側はそれを予想して対策をとってただろうけど、自衛隊内部から「情報保全隊が集会へ情報収集に行くようです」という通報があったらしい。

で、主催者側が待ちかまえていたら、集会の開始時刻1時間ほど前から、やたらと体格のいいお兄さんたちが数名、会場周辺に屯しはじめたって。

僕も学生時代、何を勘違いしたのか公安警察につきまとわれたことがあるんだけど、連中、分かりやすい。
新幹線に乗って新大阪から東京まで行くのに、鞄ひとつもたず、スポーツ新聞1部だけもって乗り込んできて、車内をうろうろ、座席をいちいちのぞき込んでやんの。

今回ばれたのでも、かなりトンチンカンな情報整理があったようで、関係者は怒りながらも苦笑したそうな…。

話が脱線しました。
それで、主催者側のこれも腕に覚えのある人たちがいかついお兄さんたちに近づき、「さっきからカメラもって何してるんですか?」ってきいたら、「いやぁ~、なんにもぉ…」とかいって、写真数枚であきらめて帰ったそうです。

これって、給料もらえる仕事ぶりか?

集会を監視している自衛隊員を主催者側が監視して、でも多分それをどこか遠巻きに監視している自衛隊員がいて、さらにそれをもっと遠くから監視している人がいて、……やっぱ、監視し・される社会っていやです。


ネットカフェ暮らし2年

2007年06月21日 | 鬼笑な日々
ネットカフェ暮らし2年の若者。
「働いても働いても、アパートを借りる敷金、礼金も手に入れることができない。」
「明日の心配をせずに、生活をしたい。」

松下プラズマディスプレイ偽装請負とたたかう若者。
「人間を奴隷のように物のように扱うことは許せません。私は人間としての尊厳をかけてたたかっています。仲間のためにも負けるわけにはいきません。」

海底がもちあがった

2007年06月20日 | 鬼笑が知らせる

能登半島地震では、海底が隆起したことが確認されています。



写真は、輪島市(旧門前町)の大泊という集落の海岸地先。
分かりにくいかもしれませんが、黒っぽい岩はもともと海面上に出ていたところ。白っぽいところが、今回の地震で隆起して海からでたところです。

写真左上の白っぽく平らなところは、「海苔場」です。
潮の干満で出たり沈んだりするところで、地元のおばあちゃんたちが海苔をとって収入を得ていたのですが、今回の隆起で全滅。今後どのようにすればよいか、まだ方針は立っていません。

 大泊は漁村。船着き場で漁具の手入れをしていたおじいさんにお話をうかがいました。



海底が隆起したために、満潮のときしか舟を出せません。お話をうかがったとき(写真)は干潮で、舟底は擦ってはいませんが、スクリューをまわすことができない。
この船着き場をつかえる時間が短くなったので、となりの集落の船着き場をつかわせてもらっている漁師さんも多いそうです。

船着き場をこれまでのように使えるようにするには浚渫するしかないのですが、岩場なのでかなりの費用がかかることが予想され、10戸足らずの漁家のために行政が投資をしてくれるかどうか…。一応、対策をとってくれることにはなっているようですが、全体の被害状況からして、かなり後回しにされるのでは。

先行き不安だとおっしゃっていました。



年貢の納めどき

2007年06月19日 | 鬼笑な日々

前にも紹介した手仕事屋の星野さんからお聞きした話。

星野さんは、いまでも年貢を納めているとのこと。

手仕事屋は総持寺祖院の門前通りにあります。
門前通りをはじめ3つの集落の地上権は、すべて総持寺がもっていて、星野さんたちはそれを借りている。

賃貸契約書(昭和54年)を見せていただきました。
地代は、3.3平方メートルにつき年、米1升。
これに借りている土地の面積をかける。

実際に納めるのは米ではなく「円」で、毎年、3つの集落の区長と総持寺の代表の合議で、米1升あたり何円かを決めるそうです。

星野さん曰く、
「これが日本本来の土地の貸し借りの契約方法や。」
「日本の場合、土地のもつ本来の生産性は米で測るべきで、銀座何丁目の土地が坪何千万円とかいうてもそれはほんとうの土地の値打ちと何の関係もないことや。」

農地ではこのような地代契約がごく一部残っているようですが、宅地ではここが全国で唯一ではないかとのことです。

奇習、といえなくもないですが、たかだか明治以降の法律とくらべはるかに長い歴史をもち地域の実情にあってきた総持寺方式、なかなか本質をついているようにも思います。

それに、その時々のお寺や借り手の事情を出し合ってほどよいところに地代を決められるところも、ガチガチの契約とちがって人情味があっていい。


海女の利

2007年06月18日 | 鬼笑な日々
輪島に海女さんが働いているJoyというスナックがあります。
いろいろ面白い話がきけます。

タコがアワビを食べるとき、貝殻に6つ(だったと思う。今度数えてみる)ある穴を足でふさぐらしい。そうするとアワビは息ができなくなって苦しくて自分からはがれ、タコはそれを食べる。

海女さんはそれを横で見ていて、アワビがはがれたところをタコごとつかまえるそうです。

アワビやサザエも泳ぐらしい。

きのうの彼女は、2月にみたときよりすごく太っていた。漁期に入る前にうんと太っておいて、漁期が終わる頃にはまたすらっとした体型にもどるそうです。

漁期直前、漁期終了後の2回のみにいくとよいでしょう。

脱皮前?

2007年06月14日 | 鬼笑な日々
この2週間ほど、ジムに通う頻度を増やし、筋トレの負荷を2.5キロ~5キロ大きくしています。
その前、結婚式だ二次会だ(オプショナルだけど、前夜祭だ)と鯨飲馬食を繰り返し、ひどく体が重くなったもので……。

体を鍛え、すごく気持ちいい。
ただ、毎朝、筋肉痛で、目覚めてから布団を出るまで15分ほどかかってしまう。

日中も、調子よく仕事をこなしているさなかに突然、ガーッと疲れが出てくることもある。

どうやら、筋肉が急成長して、ほかがついていけてない状況のような。

脱皮前の蛇とか、こんなんでしょうか? (って、誰に答えを求めてる?)

(先日、いっしょに出張に行った女性の部屋、部屋のすみに『ハエが脱皮を繰り返したあと』があったそうな。う、う、う…)

声に出して読みましょう。

2007年06月12日 | 鬼笑な日々

塩崎さん、久間さん、自衛隊員のみなさん、ほか関係各位、声に出して読んでみましょう。

日本国憲法
第3章 国民の権利及び義務

第19条 思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。
第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
   2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。



「消えた年金」、日露戦争

2007年06月12日 | 鬼笑が話す
この前の年金改革(改悪)のとき、政府はしきりに「百年先までずっと安心できる年金制度をつくります」とか言ってました。

ある会合でお話しする機会があって、言いました。
「『百年先』などと口にすること自体、無責任で、今回の改革がいい加減な証拠。いま(2004年)から百年前といえば、日露戦争開戦の年ですよ。
日露戦争開戦の年に『2004年までぴったり計算が合う制度をつくりました』なんてときの首相が言ってたら、僕たち笑ってしまいます。」

百年先? すでに消えちゃってるんですけど…。

お年寄りが明るいのは

2007年06月11日 | 鬼笑な日々

輪島市門前町の「手仕事屋」星野正光さんのお話をうかがってきました。


地震のあと、お年寄りがなんであんなに明るいのか、不思議やった。

80歳すぎたおじいちゃん、おばあちゃんの話をきいてなるほどと思った。

「戦争のときと比べたら、こんなのたいしたことやない」って言うんや。

「あのときは、何も言えんかった、物もなかった、人もおらんかった。いまは好きなこと何でも言える。ちょっと不便になったけど生きていけるだけの物もある。助けあって生きていける人もおる」って。

地震前の便利さと比べるから不便やと思うだけや。

金つかって便利な生活してた人が、ライフラインがどうやいうて、困った困った言うてる。
僕らは、水道止まったら山行って湧き水汲んできて飲む。食べ物なけりゃ山行ってウドとってきて食べる。なんも困ってない。

地震のあとあちこち見て回ったら、スギやヒノキを植林したところやら道路やら、人間が造ったもんばっかり壊れてる。スダジイやらタブやらツバキやら、昔から植わってるところは全然くずれてない。
昔の人は災害のたびによーく見てて、手を付けたらいかんところを知ってたし、何を植えたらいいかを知ってたんや。

それを小賢しくコンクリートで固めたらなんとかなると思うからえらいことになる。

この地震を機会に、「便利さ」をもういちど考え直さないかん。

地震起こって騒いでるのは人間だけ。野生動物は平気や。
これぐらいの地震で騒いでるようじゃ、人間がいちばんの絶滅危惧種や。


選挙を意識するな。

2007年06月08日 | 鬼笑な日々

自衛隊の国民監視、ことの重大性の割に、新聞などの扱いが小さいように思う。

参院選が近いので、共産党の得点になるような報道はひかえたいということか…?

共産党がこの時期に発表したのは、ひとつは9条問題、ひとつは参院選を意識してのことだろうとは思う。
でも、誰が、いつ、どのような思惑で出してきたことであれ、事柄の性質の問題として徹底的に追求するべきことは、やはり追求すべきだ。

民主党も、社民党も、言い出しっぺの共産党に花をもたせることになるのではなどというせまい了見でなく、共産党以上の追求でいいところをみせてほしい。
自民党も、Q’maさんの発言に自信があるなら、「自衛隊があの人たちを見張ってないと日本は大変なことになるんです!」と大いに論陣をはって、得票を増やせばいい。

何より、メディアはもっと追求するべきだ。
言論の自由より選挙への影響を優先するようでは、ジャーナリズムとはいえない。