同じくいただきもので、菊姫合資会社の最高峰、菊理媛(くくりひめ)。
これはすごいです。
寝かせること11年。
ここまでくると、いわゆる「リンゴのような」とか「桃のような」といわれるフルーティな吟醸香は影をひそめ、味も香りもコクも、すべてが角がとれて丸くなっています。
少しだけ角も残り、丸くもある。いわゆる、八角、ですね。
ただ、やはりお値段はどうかと思います。
今回はギフトでいただいたので僕などでも口にすることができましたが、まあ、「中の上」程度のクラスに属する人では、自宅用には買えないでしょう。
その点、前回紹介の「鶴乃里」がやはりすばらしいと思うのです。
これは「生涯一度」でよい酒だと思います。
最近、ワーキングプアやプレカリアートなどに関する本を集中的に読んでいるので、なおさらこの酒を飲んだことには心痛むところがあるのです。
開封した夜のうちにあけてしまったけど…。 (雨宮処凛さん、ごめんなさい。)