鬼笑で行こう。

おいしいものの話や、まじめでいい加減な不定期評論など…

タイガーマスク余話 (どーでも話)

2011年01月12日 | どーでも話
タイガーマスク運動。

深刻に検討してみるといろいろ難しい問題を抱えているけれども、なにしろ世のなか荒んだニュースばかりが目立つなか、心温まる話とまずは素直によろこびたいものです。

善意を形にするのに匿名性が必要な社会というのもどうかと思うけれど、やっている人たちはどうも話題になることを狙っているようですね。

なかにはマスコミに取り上げられるのを喜んでいる節がある行動もあるけれど、話題になることで「運動」がひろがることを願っていると、ここは善意に受けとめたいものです。
(ほんとに覆面して訪れるというのは、やりすぎのように思う。)

タイガーマスクといえば、テーマソングで
♪ルール無用の悪党に
 正義のパンチをぶちかませ!
という一節がありますが、パンチって反則技だから正義と言えんだろう、と子ども心にツッコミを入れた記憶があります。

ところが、歌というのは、リズム・テンポと歌詞の語呂があっていないといけない。
「正義のキックをぶちかませ」でも、「正義のエルボーぶちかませ」でも、「正義のパッチギぶちかませ」でもすわりが悪く、やはりここは「パンチ」しかありえません。

こう考えてくると、「パンチ」というのは、すごい言葉です。
「パンチの効いたキャッチコピー」とか、「パンチ力のある企画案」とか、いまだにいいます。
一発で広島型原爆の数百倍の破壊力がある核兵器がいっぱいある現代において、人間の素手の「パンチ」が瞬発力の代名詞としてつかわれる。

ある意味、生身の人間がやっぱり基準だということで、社会の健全さをしめしているのかもしれません。


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