鬼笑で行こう。

おいしいものの話や、まじめでいい加減な不定期評論など…

恥を知る、ということ  森永卓郎さんに寄せて

2010年07月20日 | 鬼笑が語る
さっきテレビでちらっと、森永卓郎氏のコレクションについて、みた。

メール打ちながら横目でみていただけなので、詳しいことは分からないけど、ひとつ何十万円もするミニカーがあったり、コレクションを納めるために家を一軒買ったりと、合計8千万だかなんだかという大金を趣味につぎ込んでおられるらしい。

他人の趣味だし、それだけの甲斐性があってのことだから、とやかく言うこともないとも思うのだけれども...

たしか森永氏は、「年収300万円で幸せに生きる」とかどうとかいう書物を著しておられたように思う。

小泉新自由主義「改革」が猛威をふるっているさなかに、弱者に配慮した経済政策を論じておられたことには、敬意も感じている。

だから、なおさら、今回のテレビでのコレクション披露には違和感を感じる。

一説には年収3億円超の森永氏のこと、これぐらいのコレクションをもっていて当然ともいえるし、そのこと自体には、僕も何らの異論もない。

けれど、「年収300万円」(それさえいまでは難しくなってきている)を云々しながら、数千万円のコレクションを『テレビで披露する』神経には大きな違和感を感じる。

そもそもコレクションなどというものは、個人で、あるいはごく仲間内でひっそりと楽しんでいればいいもので、テレビで披露すること自体あまり上品とはいえないが、「年収300万円」で幸せにとかどうとか人にいっていながらこのようなコレクションを披露するのは、下品だ。

失業問題を論じる討論会にフェラーリで乗り付けるようなもので、いささか平常心を失っているものと思われる。

失業者が集まっているところにフェラーリで乗り込めば、冷たい視線を感じ、さすがにしまった、まずいことをやってしまったと思うだろうけど、まわりは普段と同じなじみのテレビ局のスタッフ、「失業者の集いにフェラーリ」と同じことをやっていると気づかないのだろう。
こういうのを、悪慣れという。

本人に悪意はないだろうだけに、ちょっと救いようがないようにも思える。

華やかな場所でも貧困者のための論陣を張られるのは立派だと思うけれども、せっかくなら、貧困の現場にもっと足を運んでほしいと思う。

ギリシャのようにならないため、だって?

2010年07月07日 | 鬼笑が語る
ギリシャのようにならないために、消費税増税だって?

何をいってるのか…。

しかも、法人税減税のほうには口をつぐんでいる。

ギリシャはこの十数年、法人税を減税しつづけ、消費税を引き上げてきた。その挙げ句の財政破綻。

ギリシャのようにならないためには、消費税を上げない(むしろ下げる)、法人税を引き上げる。(中小企業への配慮は当然。)

消費税増税

2010年07月01日 | 鬼笑が語る
消費税増税。プラス5%で、ざっと11兆円の増収。

法人税減税。実効税率40%から25%で、平年でざっと9兆円の減収。

消費税増税は、財政再建のため、社会保障のため、…ぜんぶウソ。