これまでもしばしば暴言、失言をくりかえしてきた麻生太郎外相であるが、今回は、年金問題への国民の怒りが沸騰するなかで迎えた選挙戦の街頭演説で
「もっともらえるかもしれない。こらぁ欲の話だろうが。それが、何も、いまあせって電話することない。」
とおっしゃった。
選挙中に言うことか。
思っていても今は言ってはいけない、という判断ができない大臣や議員が増えている。
小泉バブルでなんでもありの多数をとったもので、精神が弛緩してしまっている。
普段は弛緩していても、緊張するべきときに緊張できればまだよいのだけれども、やはり普段の弛緩がひどすぎると人間、そううまく切り換えができないようだ。
切り換えてこれなのかもしれない。
普段自宅の食卓でだらしなくきたない食べ方をしている子どもを高級フレンチレストランに連れて行って「お行儀よくしなさい」といっても無理なのと、まあ同じようなことでしょう。
金で苦労するなどということに無縁なところで育ったおっさんはおっさんになってもボンボンで、月1万円とかいうことで騒ぐのはさもしいことだと思われたのでしょう。
僕たち庶民、生きていくのに精一杯ですから。