鬼笑で行こう。

おいしいものの話や、まじめでいい加減な不定期評論など…

今年のこと

2007年12月31日 | 鬼笑な日々
いろんな別れと、いろんな出会い、再会がありました。

もう二度と会えないのかと思っていた人との再会があったり、いつでも会えると思っていた人の声もきけなく、メールも返してもらえなくなったり…。

よろこび、おちこみ、…まあ、それなりに一歩か二歩は前に進めた一年だったかな。

みなさま、よいお年を。

ごめんなさい

2007年12月26日 | 鬼笑な日々
もったいない、がこのところもちあげられているが、僕はそれより、ごめんなさい、が地球を救うと思っている。
国と国の間でも、ごめんなさい、と言いあえればたいてい片が付くように思う。

ところが意外と身近に、この一言をどうしても言えない人がいる。

まるで、「ごめんなさい」といった途端に口が引き裂かれる呪いをかけられているかのように…。

謝ることはむしろかっこいいけど、謝れないのはひどくかっこ悪い。

クリスマスに思うことの話

2007年12月24日 | 鬼笑な日々
毎月届くクリスチャンの雑誌。12月号は当然、クリスマス特集。

編集後記の言葉-ーいつ頃からか、華やかな街に出て豪華なレストランで食事をしたり、高価なプレゼントを贈ったりするのが当たり前、そうでなければいけないような「常識」ができてしまいましたが、クリスマスは家族で静かにすごしましょう。聖書の教えをあらためて学ぶ日にしましょう。

そうだったはずだ。

歌だって、「Silent night…」ではじまる。

ところで、昔、「Do they know it's Christmas time at all?」なんて歌があってそのときは感動したけど、餓えてる国はたいていキリスト教圏ではなく、イスラム教圏だったり、民族固有の宗教だったりして大きなお世話だし、第一、キリスト教圏・英語圏の国の搾取、収奪が、貧困の根本原因だったりするので、やっぱり英語圏的なノリでクリスマスに盛り上がるのは内容に関わらずどうかと思う。

そんなことをつい小難しく考えてしまうのも考え物ですが…。

人をバカにした働かせ方

2007年12月21日 | 鬼笑な日々
全国チェーンの居酒屋でアルバイトしている女子高校生。
年末年始は、パートの主婦たちが家の用事で忙しいので、出勤をつよく要請されている。

年末年始の割増賃金。正社員は一日1万円。だけど、彼女らアルバイトは1時間300円。
大晦日と三が日、毎日6時間ずつの勤務で、割増は4日間でしめて7200円也。

それでも普段よりはずっとましだと、年末年始で大忙しの店で働くことにした。
完全に足下をみられている。それは十分知ってもいるが、それでもここで働くしかないのだ。


クリスマスが近づき、プレゼントのこと。

2007年12月20日 | 鬼笑な日々
きょう昼食のあと、たまたま前を4、5人で歩いていた女子大生の中から聞こえてきた会話。

「プレゼントって、彼氏によって、ぜんぜん値段がちがうね。今年の彼なんか、手袋だけよ!」

「……でも、心がこもってたらいいんじゃない?」

「いやっ! 心がこもってたら、それなりの値段になるはずじゃん。」

「まあ、そうかもしれないけど……」

“恋愛”という言葉にまとう高貴な香りがまったくない。
貴金属が肌に触れるつめたさも、吹雪の夜の手袋の暖かみも、きっと感じれらないのだろう。

贈った者だけが知る充実感を得られる、うんと安くてでも暖かい手袋を手渡して、そのときは文句を言われて傷ついても、彼にはいい人と出会ってほしい。
たぶんそうなると思う。

素直であること。謙虚であること。

2007年12月19日 | 鬼笑な日々
素直であること。謙虚であること。
才能や素質に少々難点があっても、素直であり謙虚でありさえすれば、人間、なんとかなるものだ。

逆にこれらを欠くと、いずれかの方面で才能があったり人より秀でるところがあっても、ほんとうなら届くはずの高みを知らぬまま終わってしまうことになる。
へたに才能があるほど、なおさらそうなる。

素直であろう。謙虚であろう。
そして、潔くあろう。

男の子

2007年12月17日 | 鬼笑な日々
なじみの居酒屋のカウンターで。

ほかにいるのは、背後の掘り炬燵席にいる親子だけ。30代後半とおぼしきガテン系のお父さんと、小学校低学年から中学年らしき男の子3人。

何かの料理を誰からとるかを決めるのに、では、歌遊びゲームで決めようと。

ち、ち、ち○ぽ、ちん、ちん、ち○ぽ、なんとかかんとか(聞き取れず)ジャンケンポン!

おとうさん、子どもたちに、声が大きい!としかってましたが、あんたの提案やろ!

つぎの料理のときは、おとうさん、「チ○チ○の大きい順番にしよう」。すかさず3人とも、おとうさん、ずるい!

背中でひそかに(?)聞いていて、威勢はいいけど決して下品でなく、いいお父さんだ、男の子に囲まれて育てるのもいいもんだなと、ほほえましく…。

そこに赤ちゃんを抱いた(いまどき子沢山だ)お母さんが遅れて登場。お父さんと男の子たちはぴたっと遊びをやめました。
お母さんの前でやるとしかられるらしい。

2007年12月17日 | 鬼笑が食べる、飲む



わ、である。
こんな看板(?)ちょっとめずらしい。

藤枝駅近くで、友人のなじみの店で飲んだ帰りにたまたま前を通りかかったのだが、こんな看板をみたら入らないわけにはいかない。

圧倒的な訴求力。広告業界の方にはぜひ現地に赴いてみてきてほしい。

看板から分かるように、安くておいしく、だいいち酒飲みに居心地のよい店だった。


成し遂げました。

2007年12月11日 | 鬼笑な日々
今年1月から取り組んできた大きな仕事。
地域の人たちの将来、ひょっとすると50年後、100年後さえも変えてしまうかもしれない重い、重い仕事。
きょうやっと成し遂げました。

きょう一日は極度の緊張を強いられ、とんでもなくつかれた一日で、もうほんとうにここ10年ほどはなかったしんどい一日でしたが、夜になってやっと気持ちが落ち着き、いまは静かな充実感を感じはじめています。

ささえてくれたみなさん、心からありがとう。
とくに、きみに、感謝。

蟹面で温まる

2007年12月09日 | 鬼笑が食べる、飲む



蟹面である。
「かにづら」でなく「かにめん」と読む。(念のため)

茹でたカニの身をいったんほぐして甲羅に詰め、ふたたび蓋をして干瓢でしばり、注文を受けてから鍋に入れる。
絶品である。

おでんに蟹面というのは当地だけらしいが、当地でもこれを出す店はごく限られている。原価がかかることもあるが、何より、おでん種としては破格に手間がかかるのだ。要予約。

香箱ガニ(ズワイガニのメス。地域によってセコガニなどとも)の食べ方として、いちばんおいしいと思う。

香箱が解禁されたら蟹面を食べずにはすまされない。
鍋のなかでくつくつ揺れるおでんをみながらこれを食べるのが大好きだ。

大好きな人といっしょだとなおさら、心のすみずみまで温まってくる。


心が折れそうなとき

2007年12月06日 | 鬼笑な日々
きのうの夜から突然、ひどく落ち込んだ。
気分転換だ!といって少々タガがはずれたような一夜を過ごし、いつもならそれで立て直しができるのに、朝になっても、まだだめだった。

きょうも夕方まで超低空飛行。
このところ、重い荷物が急に増えて、積載量オーバーで墜落寸前…。

友人からメールが届いた。
こんど彼と会いにそっちに行くから、いっしょに飲みましょう、と。

返事を書いているうちに少しずつ元気がもどってきた。

まだ100%回復ではないけれど、今回もなんとかなりそうな気がしてきた。

何度も何度も、心が折れそうになって、そのたびに、これまでも乗り越えてきたんだから今回も大丈夫と思ったり、今度ばかりはやっぱりだめだ、これまで大丈夫だったという気持ちが重い荷物を背負い込ませるんだと絶望的になったり…。

結局いつも、だれかに救われている。

内に芽を抱えて

2007年12月04日 | 鬼笑な日々
若い友人たちが3か月あまりグループ研究してきた成果を発表する場に立ち会った。
研究に着手した頃はいかにも頼りなげでハラハラする場面も多かったけど、2日間の発表・討論とも立派なものだった。みんなかっこよかった。
彼/女らの成長に感動した。

みていてあぶなっかしくて、つい手を出したくなることがあるけれど、がまんして待たなければならない。
僕らにできることは、ちょっとしたきっかけをつくったり、気づきの仕掛けを用意したり、何かの間違いで種が腐ってしまわぬよう気配りすることだけだ。

芽を出し伸びる力は彼/女らの中にだけ備わっている