ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

驚きの透明飲料の作り方

2020-09-11 10:24:57 | グルメ
残暑が厳しい日が続いていますので、出かけるときはペットボトルのお茶を携帯しています。

ところが先日忘れてしまったので、コンビニで珍しい水を購入しました。これを電車に乗って飲んだところ、完全に透明なのにジュースの味がしました。帰って調べてみると、こういった透明飲料がちょっとしたブームになっているようです。

そこでどうやって作っているのかを調べてみました。透明飲料ブームの火付け役になったといわれているのが、2010年に発売された「いろはす みかん」です。しっかりとジュースのような風味がついているにもかかわらず、見た目は透明というギャップが受け、この商品がヒットを飛ばしたことから、さまざまな透明飲料が開発されたようです。

2018年には、透明なコーラまで発売されています。この透明なコーラの開発には、様々なノウハウや技術、発想力が不可欠だったようです。透明にするためには、コーラの液色の元となっているカラメルを除く必要があるのですが、そうすると味のバランスが崩れてしまいます。

この開発では、原材料やフレーバーを試し、50種類以上のサンプルを作った末に、やっと販売にこぎつけたそうです。

2017年に透明な紅茶シリーズのミルクティーとレモンティーが発売されました。この透明紅茶の作り方には「高濃度アロマ抽出製法」という名前が付けられています。沸騰するお湯の上に紅茶の茶葉をセットし、茶葉に当てた水蒸気を集めることで、紅茶の香りだけを高濃度に取り出すことができました。

これに牛乳から抽出した透明な成分「乳糖」と「乳清ミネラル」を使うことで、水のような見た目でありながら、ミルクの風味が感じられるドリンクに仕上がったそうです。

2018年にはカフェラテを透明にした商品が販売されました。コーヒーを透明にするカギとなったのは、「クリアラテ製法」という独自の技術です。乳清ミネラルと共に、コーヒー豆からエスプレッソ抽出したコーヒーエキスを天然水に配合することで、カフェラテの味と透明な見た目を実現したとしています。

こうしてみると、色々な味の本体にはほとんど色がついていないことが分かります。私の専門としても、有機化合物に色がついていることはかなり珍しく。カロテンの黄色やアントシアニンの赤と青といった色素以外はすべて無色透明といえます。

したがって色々な飲物の味の本体は無色であってもおかしくないようです。ただ味覚というのは非常に微妙なものですので、微量の物質によって味は変わってしまうかもしれません。今回の透明飲料はそこまで味にこだわらないからできたといえるようです。

透明飲料が物珍しさだけでは、すぐブームは終わりそうで、長く続けるには何かの付加価値を見つける必要がありそうです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿