ごっとさんのブログ

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全米オープン 大坂なおみ初優勝

2018-09-11 10:53:16 | テニス
昨日で幕を閉じた今年最後のグランドスラムである全米オープンで、大坂なおみが日本史上初の女子シングルス優勝を果たしました。

相手はグランドスラム優勝33回という、レジェンドというべきセリナ・ウイリアムズで、大坂の憧れの人でした。2万人以上収容できるセンターコートは超満員で、おそらく大部分の人が地元セリナを応援しているという、大坂にとっては完全にアウェイの戦いとなりました。

試合が始まるとこの雰囲気にのまれることなく、いつもの大坂らしいテニスをしていました。むしろスロースターターといわれるセリナの方が動きが悪いようにに感じました。序盤はセリナがネットに出たときの素晴らしいパッシングショットなどでリードを奪いました。

ここにきて大坂のテニスの質が一段と上がったようで、すぐに強打してミスをするというスタイルが完全に影を潜め、安定したストロークでチャンスを待つというストローク戦でも主導権を握れるようになりました。この流れで1セットは6-2で大坂が取り、大興奮でした。

2セットに入るとセリナの動きも良くなり、ピンチが訪れましたが、得意の強烈なサーブなどで何とかしのいでいました。しかしついにセリナにリードされ難しい状況になったのですが、ここでセリナがコーチングの警告を受けました。

試合中はコーチが何か指示したりしてはいけないことになっていますが、全く気付きませんでしたが何か身振りなど動きがあったのかもしれません。

このまま試合は進みすぐ大阪がブレークを返し追いつき、次のセリナのサービスゲームで珍しいダブルフォルトを2本続け、大坂がリードしたのです。ここでセリナが悔しがりラケットをたたきつけ壊してしまいました。

これは当然警告に当たりますので、大坂に1ポイントが入りました。ところが4-3となり大坂のサービスゲームが始まるとき、セリナが猛然と審判に抗議を始めたのです。たぶんこの中に暴言が入っていたのか、審判はゲームペナルティーを宣言し、大坂は何もせずに5-3というスコアになりました。

こんな厳しい処置は私も初めてで、決勝戦という舞台におかしいと感じましたが、会場も一時騒然となり中断してしまいました。それでもその後ゲームが再開し6-4で大坂が取り見事初優勝です。

こういった中でも大坂は自分のテニスを貫けたことは素晴らしい精神力といえます。こういったごたごたがなくても大阪は十分優勝する力を示していました。

大坂はトロフィーと共に4億2000万円の賞金を手にしましたが、この賞金の額もこの大会のすごさを示している気がします。

なお男子はジョコビッチがデルポトロを破り優勝しました。これで大坂は一躍時の人となり、連日メディアでも大きく取り上げられていますが、このプレッシャーにつぶされないことを祈っています。本当に楽しいテニス漬けの2週間でした。