Kentaro Nishino's Official Blog

画家 西野健太郎のアトリエ日記

ジャパンアートエキスポ出品作品2

2020年02月16日 | 新作、制作過程
2作品目にご紹介する作品「夜明けの詩」は、夜明けの雲海を背景に、山の頂で2匹のオオカミが遠くを見つめ遠吠えする様子をパノラマの構図で描いています。

澄み切った空気の中で東の空から朝日が上がってくると、地平線にうっすら浮かぶ雲海がやさしいピンク色に染められ、地球上の生命を少しずつ温めていくようです。

朝日を受けて輝くオオカミの白い息は、大自然の中で輝いている命を表現しています。

額に使用した木は槐(エンジュ)の木で、“延寿”とも呼ばれ縁起が良いとされています。

光沢のある褐色で、作品のブルーを引き立てています。

夜明けの空の微妙な色の変化を付けるために、エアーブラシで何度も色を重ねています。

以前も描いたことのある構図ですが、横長にすることで夜明けの空の変化がより感じられる作品になっています。

作品の中で流れるゆったりした時間を感じていただければ幸いです。



「夜明けの詩2」 (オオカミ、原画)
アクリル、キャンバス、エンジュの木、額装サイズ : 530×1070mm










ジャパンアートエキスポ出品作品1

2020年02月14日 | 新作、制作過程
今月末から開催されるジャパンアートエキスポに出品する作品を順番にご紹介します。

今回ご紹介する作品「命の光に包まれて」は、新緑の光に包まれた森を見上げた時に、5羽のフクロウの子供達が寄り添いながら好奇心を持ってこちらを見つめる様子を描いた作品です。

周りにはオオルリ夫婦やエナガの子供達も寄り添い、春の命の芽生えを祝福しています。

額には珍しい斧折樺(オノオレカンバ)の木を使い、新緑の明るい光を包み込むように表現しています。

この斧折樺は、幹が1ミリ太くなるのに2~3年かかるほど成長が遅く、繊維がきめ細やかで、”斧が折れるほど硬い”樺の木と言うだけあってとても固く、加工の際にジグソーの刃が数本折れてしまうほどでした。

この耐久性から“心が折れない”といった意味から縁起物としても珍重され、自然の中でも滅多にお目にかかれないとてもレアな木です。

横長の形に広がりがあり、新緑の光がキャンバスいっぱいに溢れる明るい作品です。



「命の光に包まれて」 (フクロウ、オオルリ、エナガ、原画)
アクリル、キャンバス、オノオレカンバの木、額装サイズ : 490×895mm









JAE出品作品完成!

2020年02月11日 | 展覧会
2月28日から神奈川と大阪で開催予定のジャパンアートエキスポ出品4作品が仕上がりました。

フクロウとオオカミの横長の作品2点と、久々に出品する小さめの丸い作品2点です。

冬景色から新緑の森まで、これからの季節に合う作品たちです。

また順次、出品作品について詳しくご紹介していきます。



「命の光に包まれて」 (フクロウ、オオルリ、エナガ、原画)
アクリル、キャンバス、オノオレカンバの木、額装サイズ : 490×895mm
980,000円(税込)


「夜明けの詩2」 (オオカミ、原画) アクリル、キャンバス、エンジュの木、額装サイズ : 530×1070mm
980,000円(税込)


「いっしょ1」 (フクロウ、原画) アクリル、キャンバス、キハダの木、額装サイズ : 230×260mm
420,000円(税込)


「いっしょ2」 (ウサギ、原画) アクリル、キャンバス、キハダの木、額装サイズ : 235×230mm
420,000円(税込)


フクロウ、ウサギの小作品

2020年02月06日 | 新作、制作過程
今朝は久しぶりに金沢でも積雪がありました。

朝、幼稚園に送るときに子供たちは大はしゃぎでした。

こんなに雪が降らないシーズンは初めてのような気がしますが、個人的に雪景色が好きなので、もう少し積もってから山の方に取材に行きたいと思います。


その前に作品の締め切りが迫っているので、来週まで追い込みに入っています。

制作していたフクロウとウサギの小さい丸の作品の仕上げです。

木の小窓から動物たちが顔を出すイメージで描いています。

並べて飾ると可愛らしくなりそうなので、並べて描いています。

時々イーゼルから転がっていきそうになるので、しっかりテープで固定しています。