Bankの秘密基地

個人日記兼つれづれなるままに

HSBCの新型キャッシュカード

2013年04月01日 | グローバル投資


 HSBC香港で直接口座を開設した人はすでに届いていると思うが、新しいATMカードがメールで来ているはずだ。(写真) 個人名と番号は消してあるが、こんなカードがきている。一番の変更点は磁気カードであった従来のカードがICチップになった点だが、それだけで特に気が付かない人がいるかもしれないが大きな変更点がもう一つある。

 それは新カード切り替えに伴い、香港以外の海外ATMの取引可能額がゼロにリセットされる。つまり、手続きしないと国内でのATM利用に制限がかかることだ。「聞いてないよ!! そんなこと!!」と思う人がいるかもしれない。(個人的には意外に多くの人が該当するのではと思っている) でも、これは昨年、HSBCから手紙が来ていてちゃんとアナウンスされている。



 私の場合、昨年手紙が来た時、「また、しちめんどくさいことをやりやがって」と思ったが、よく見ると次の年の2月中までなら、インターネット経由でリミット変更できると書いてある。早速、探すがよく分からない。悪戦苦闘してようやく変更完了。これで問題なし。ATMは実は使っているので制限されると困る。もしかしたら、HSBCに口座を作って、そのままほったらかしにしている人がいるのかもしれない。海外口座開設ブームで自分でも開設したが、いざ開設してみると結局使い道がなかったり、単に開設して安心してしまった人なんかが多いような気がする。

 もし、あなたがその部類なら少し考えた方がいい。多分、すでにインターネットバンキングもできなくなっている。(12か月間インターネットバンキングにアクセス記録がないとネットバンキングのパス自体凍結されている。) ATMも日本で利用できなくなっている。もし両方該当するなら、香港に電話してネットバンキングのパスの凍結の解除の手続きとATM利用制限のリミット変更の手続きをしなくてはならない。というか、口座開設してから単にキャッシュを置きっぱなしにしていて、ネットバンキングもATMも利用せずに1年以上も経過している人ということだから、多分、海外口座もつ必要がないかもしれない。手紙には2月までと書いてあったが、実は今でも限度額の変更はウェブでできるのだが、これがまた少しわかりにくいところにある。ログインすると(インターネットバンキング自体ロックされている人はまず解除してもらわなければならない)、上部のメニュータブに「MY HSBC」というのがあり、さらに下のメニューにATM限度額を変更するメニューがあるのでそこをクリックして変更することになる。



 来年の確定申告で海外口座の資産報告義務が課せられるが、「私は早めに海外に口座開設してあって良かった」などと考えている人は甘い。国税に調査能力はあまりないが、ゼロではない。海外に現金を直接持ち込んで口座入金(ハンドキャリー)すればオッケーみたいな人がいるが、その人はそのお金をどう使うつもりだ?海外の不動産を購入する? でもその不動産収益(賃貸用を購入すると仮定して)はどう利用? また海外口座に入金してオッケーみたいな? でも、じゃあそのお金は? 結局お金を何に使いたいのだろうか。墓場まで持っていきたいのだろうか。リターンを上げるのは重要だが、最終目的ではない。そのリターンをどう使うかが重要なのだ。外国口座の資産報告は当然行います。だってやましいこと何一つしてないもの。中には恐れなくても良い人が極度に恐れているが、報告したから課税されるということはない。(無論、脱税をしていないという前提で) 報告の最大の目的は相続税の補足であって、それをもって脱税の調査の利用を国税は考えていないはず。つまり、あなたが死んだあとに利用するのが最大の目的なのだ。
(但し、過去の納税記録と照らしてあまりにも不自然な資産形成を海外でしていると認められる場合は別。)

 でも、よく考えてみればあなたが死んだ後に利用される報告書をあなたが恐れるというのは滑稽なことだ。いや、むしろ、あなたは死ぬ前にその資産を何かに使おうとは思わないというのが滑稽だ。それは財産を墓場に持っていきたいという意思表示だから。しかもそんなことは不可能なことだと自分で分かっているのにそれを行っている。滑稽なことだとは思わないか? 
 
 ここは冷静になって考えてみよう。ではもう一度改めて聞こう。あなたはどんなことに自分のお金をつかう?

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