一人想うこと :  想うままに… 気ままに… 日々徒然に…

『もう一人の自分』という小説を“けん あうる”のペンネームで出版しました。ぜひ読んでみてください。

アーバンフォックス

2013-08-10 21:20:26 | 日記・エッセイ・コラム
 春先から町内に居ついているキツネの親子だが、子育てが終わり、巣立ちしてもそのまま町内を生活の場として居ついている。
 早朝、出勤しようとすると、道路を普通に歩いていたり・・・


Tosigitune1


 明け方からカラスがうるさく鳴くので、「ひょっとして?」と思って裏庭を見ると、普通にキツネがいたり・・・


Tosigitune2


 キツネの専門家によると、そろそろ分散期に入るので、自然といなくなると言っていたのだが、どうもそのまま居ついているようだ。
 このように、都市部に住むキツネは札幌だけではないようで、海の向こう、はるか遠くのイギリスのロンドンでも普通に見られるようだ。
そして、その名は、『アーバンフォックス』
訳して『都市ギツネ』と言う。
 個人的にはキツネは嫌いではない。
特に子ギツネは本当に可愛い。
自分の足元で、コロコロと遊ぶ姿は、子犬や子猫と何ら変わりはない。
ただ、違うのはキツネは犬や猫と違い、野生動物だということ。
そこは心を鬼にしなければならない。
それに一番の問題は、やはりエキノコックス。
 北海道に住むキタキツネは、イギリスの都市ギツネや、本州のホンドギツネと違い、エキノコックスに感染している可能性が非常に高い。
 一昔前までは、エキノコックス症といえば、道東の根室周辺の風土病的なところもあったのだが、専門家の話によると、今現在では、エキノコックス症は北海道全域に広がっているという。
もちろん札幌も例外ではない。
そして、感染率だが、調査したキタキツネの40%がエキノコックスに感染しているという。
正直言ってこれはただ事ではない。
 二週間ほど前に、町内の住民と道のキツネの専門家、そして札幌市の担当者との会合があったのだが、今回の事態は札幌市の言うように、「キツネと共生してください」というようなそんな甘い問題ではなくなってきている。
やはり一番怖いのはエキノコックス。
とうとう住民の忍耐も限度を超えたようだ。
 先日、町内の回覧板を見ると、とうとう札幌市の保健所がキツネを捕獲するために箱わなを仕掛けるようだ。
どこまで効果があるかは分からないけど、エキノコックスの恐怖からは、早く解放されたい。
そう町内全員の住民が願っている。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする