一人想うこと :  想うままに… 気ままに… 日々徒然に…

『もう一人の自分』という小説を“けん あうる”のペンネームで出版しました。ぜひ読んでみてください。

和時計

2012-01-18 15:01:16 | 日記・エッセイ・コラム
 日本古来からの時刻を知らせる和時計というのを聞いたことがある。
ただ、実際にはどういうものかは見たこともないので知らなかった。
ちょっと調べてみると、世界標準の時間、つまり私たちが現在普通に使っている時間は一日を24等分した時間。
つまり定時法だ。極端な話、昼夜関係ない。
だが、日本が江戸時代まで使っていた時間というのは、太陽が出ている昼を6等分。
そして太陽が沈んでいる夜を6等分した時間、不定時法だ。
これは太陽が長時間出ている夏は、昼の時間は長く、夜は短い。
逆に冬は昼の時間は短く、夜は長い。
つまり季節によって昼と夜の一時間の長さが変わる。
それを季節ごとに一時間の長さを調節して知らせていたのが和時計だ。
ある意味、季節に順応し、理にかなった生活時間だったようだ。
 ここでちょっと考えてみた。
今の私たちが江戸時代に行き、日本古来の不定時法で暮らせるんだろうか?
少なくとも私には無理なような気がする
今、こうやってブログを書いている時でさえ、常に時計を気にしている。
それも時間単位ではなく、分単位でだ。
仕事をするようになってから三十年余り、気が付くとこうやって時間に縛られる習性が身についてしまった。
だが、子供の頃はそうではなかった。
それこそ江戸時代のように、太陽の動きに合わせて生活していた。いや、遊んでいた記憶がある。
もう一度あの頃に戻ってみたい。
ふと、そう思ってしまった。
ちなみに明治六年に定時法が採用され、和時計は使われなくなったそうだ。


コメント
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