オギの穂が河川敷に揺れている。
それを見下ろすかのようにアシの穂も風に揺れている。
枯れ野の風情は、冷たい川風と、冷たい雪雲にいっそう侘びしい。
冬枯れの野辺は、思いっきり侘びしい方が良い。
ただ風が吹き渡るだけで何も無い。
あゝ孤独の悲痛を
味ひ知れる人ならで
誰にかたらん冬の日の
かくもわびしき野のけしき
藤村の詩集『若菜集/草枕』の中の一節が浮かぶ。
(2011.01.09 明石川)
☆
公園の東、道路に面して南北に長い堀はかつては蓮池だった。
今は葦原になってしまっている。
アシ(葦、芦、蘆、葭・ヨシ) イネ科ヨシ属 Phragmites communis
日本の古称「葦原瑞穂国」は(あしはら)だが、「葦の髄から天井覗く」は(よし)読む。
(2011.01.13 明石)
アシの花穂 夏 秋の頃
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
記事中、アンダーラインの部分は、関連画像へのリンクが設定されています。
☆ 別ブログ HAYASHI-NO-KO 【名前別索引】 【月別アルバム索引】 ☆
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます