須磨で蝶を追いかけている人たちの会話を書いたことがある。
飛んでこない蝶を待ちくたびれてか
咲いていた赤紫のシュウメイギクを撮りながらの会話。
どうでも良いのだろうけれど、序でに花…である。
気持ちがどこかに飛んでしまって取り敢えずカメラ向けるのは暇潰しでしか無い。
▲ 蕾から開花への過程、開花後には花弁状に白色を帯びる萼片部分と、おしべ・めしべを保護してきた緑の部分は
機能的に別物に(苞片のように)見える。▼
▲ 白く花弁のように目立つのは「萼」、とすればその下にあるのは「苞」?? ▼
▲ 花弁のように目立つのは萼片、その下にも少し短い緑色の萼片??。
「八重咲き」と称されるものには3~5枚程度見える。
これを萼片と呼ぶのなら、その上の白い部分は花弁で良いじゃ無いか…とも言われるのだが…。▼
▲ 目立つ萼片は花弁とは違って決まった枚数では無くバラバラ。▼
▲ 明らかにこの緑色の部分はコスモスなどのようにハッキリとした差は無いけれど「苞片」に見える。 ▲
シュウメイギク(秋明菊) キンポウゲ科アネモネ属
Anemone hupehensis var.japonica(=Anemone japonica)
(2020.10.26 上が池公園)
☆
通称される花びら(花弁)、萼(萼片)は何れも花被(花被片)と呼ばれる。
苞は蕾を保護するものだが、苞が発達しないものもあり、その種類では萼片が代わりを担う。
シュウメイギクの場合は花びら(花弁)は無く、萼片が目立つのだが、
「一重」と呼ばれる種類では萼片が苞の代役を担うのだが早落し、「八重」と呼ばれる種類では長く残るのだろう。
他のアネモネ属の花と同じように、シュウメイギクの果実には綿毛に覆われた種子が出来る。
英語かぶれなどと言うと、今どきそんなのは死語だよと一蹴されそうだけれど
ガーデニングが趣味です、という人たちの中には、綿毛の付いた種子のことを「シードヘッド」などと呼んでいるそうだ。
種の上についていることを英語でそう呼ぶのだろうけれど、タンポポだってブタナだって同じだ。
▲ 上はコスモスの花弁(薄桃色)・萼片(半透明)・苞片(緑色)
シュウメイギクには花弁は無いけれど、コスモスには明瞭な花弁がある。▲
☆
▲「八重咲き」の表現はおかしい、おしべの本数が少ないわけでもなく萼片の数が多いだけのことだけれど
普通には八重咲きのシュウメイギクと呼ばれている。
この咲き方が「菊」の名前の起こりなのか…と、よく言われる。▲
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シュウメイギク 二年前
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