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サムスン電子、1-3月の携帯電話出荷台数で世界首位に ノキア、14年ぶりに2位後退

2012-04-17 | 出荷台数シェア/世界



 韓国のサムスン電子が1-3月(第1四半期)の携帯電話出荷台数でフィンランドのノキアを抜き、初めて世界トップに立つ見通しとなった。ノキアの2位後退は、14年ぶり。

 サムスンは1-3月の携帯電話(スマートフォンも含む)出荷台数を明らかにしていないが、米ロイターでは8800万台、米ブルームバーグでは9300万台と推計。

 いずれも、ノキアが11日に発表した端末出荷台数見通し8300万台(フィーチャーフォン7100万台、スマートフォン1200万台)を上回る。


●14年間首位維持

 ノキアは、98年に米モトローラから世界携帯電話市場トップの座を奪って以来、14年間首位を維持してきた。

 しかし、ここ数四半期はサムスンや韓国LGエレクトロニクス、iPhoneでスマートフォン市場を開拓したアップル、中国メーカーなどの攻勢でシェアが低下。

 2位のサムスンとの差は縮小傾向にあり、首位交代も時間の問題とみられていた。

 ノキアは先週、特にスマートフォンの販売不振を理由に、1-3月における携帯電話・サービス事業が営業赤字に陥るとの見通しも明らかにしている。一方、サムスンは「ギャラクシー」ブランドのスマートフォンが好調に推移している。

 米IDCの統計では、スマートフォンに限れば11年出荷台数でアップルを抑え、世界トップに立った。

 携帯電話事業を統括する崔志成CEOは、1月に米ラスベガスで開催された民生電子機器展「CES2012」で、今年は携帯電話全体で世界首位に立つと宣言しており、1-3月ですでにそれを実現したことになる。

 なお、サムスンも先週に、1-3月業績見通しを発表したが、こちらはスマートフォンがけん引役となって、連結営業利益が四半期ベースで過去最高になるとの予想。




【記事引用】 「電波新聞/2012年4月17日(火)/2面」


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