MM総研が22日に発表した国内携帯電話市場の概況によると、2009年度上期(4-9月)の出荷台数は、1704万台と前年同期比で14.0%減少した。
00年度の調査開始以降の上期出荷台数で過去最低だが、08年度下期の1608万台からは若干回復。09年度通期は、前年度比7.5%減の3320万台との見通しを示した。
●シャープ7期連続首位
メーカー別のシェアでは、富士通が前年同期の4位から3位に浮上した。NTTドコモ向けの「らくらくホン」シリーズが好調で、シェアは16.0%と3.4ポイント上昇した。
シャープは、半期別で7期連続の首位を維持。出荷台数は前年同期比で8.3%減少したが、シェアは1.5ポイント上昇して24.7%となり、2位パナソニックモバイル(16.8%)との差を広げた。
米アップル製の「iPhone」の出荷台数は、8位の65万台だった。9位の韓国LG電子も出荷台数を伸ばしており、海外メーカ合計シェアは、前年同期比で2倍以上に増えたという。
【記事引用】 「日経産業新聞/2009年10月23日(金)/3面」