何年も前に家系譜をつくられた室蘭のお客様から聞いた、家系譜のミステリー体験です。
お客様のご主人は8人兄弟の末っ子で、三人の姉がいました。
三番目の姉は行方不明だったので、何故このような事があるのだろうと思い、家系に関心を持ち家系譜作成に至ったのです。
その後、原稿ができ上がって、お客様に家系譜原稿を確認をしていただいた時、実に不可解な事がありました。
それは、三番目の姉が、一番上の姉の再婚相手と結婚していることになっていました。
一番上の姉は、初婚の夫とは不仲だった為、別れて再婚したと聞いていたのですが、その再婚した夫の妻が一番上の姉ではなく、戸籍上は行方不明の三番目の姉だったのです!
二人の姉はとっくに亡くなっていたので本人に確認することもできません。
「これは何かの間違いだろう」というお客様からの強い要望から、修正して家系譜を作成しました。
家系譜ができあがった後、先祖のことに以前から関心を持っていた一番上の姉の娘が夫と子供を連れて家系譜を見に来ました。
これから家系譜を見せようとした正にそのとき、町役場の戸籍係を名乗る女性から電話があり、「ご主人の一番上のお姉さんが戸籍上では死んでいないことになっています。」
「年齢からすると、とっくに亡くなっていると思い、事実を確認する為にご親族である○○様にお電話を致しました。」という内容でした。
そのとき、お客様は悟りました・・・
つまり、一番上のお姉さんは前の夫と離婚して再婚したかったが、前の夫が離婚を承諾してくれなかったので、行方不明である三番目の姉の名前で再婚した・・・と語られるのです。
妹の名前を使って再婚した後に、法的問題をはじめどんな問題が起こるだろうと考えれば、果たしてそのような事をする意味があるだろうか?と、私なんかは考えてしまいますが、名前を偽ってまで籍に入りたかったわけでしょう。
しかし、お客様の一番の驚きは、一番上の姉の娘が訪ねてきて、これから家系譜を一緒に見ようとした瞬間に、町役場戸籍係の人から電話をもらうというタイミングに、不思議な(霊的な)導きを感じたと言われるのです。「亡くなった二人の姉は真実を知って欲しかったんですね」と。
これを偶然と思う人も少なくないでしょうが、家系譜の仕事をしていると、これに似たような話は少なく有りません。
日本家系調査会