村山節(みさお)が提唱する文明800年周期説というのがあります。精神文明と物質文明、東洋文明と西洋文明がほぼ800年周期で交代しているというのです。その説をもとに世界と日本国内の歴史を振り返りまとめてみました。
西暦2000年ころから、物質を重んじる時代から精神を重んじる時代に転換したといいます。そうすると、それより800年前は西暦1200年頃、さらにそれより800年前はBC400年頃ということになります。
BC400年以前といいますと、釈迦や孔子、マホメット生誕の時代です。ユダヤ教発生はだいたいBC400年ころと言います。イエスキリストはそれよりもだいぶ遅れて、物質文明のローマ帝国の勢いのある時代に生まれてきたので、形勢が悪く受け入れられず磔にかかってしまったのでしょう。日本においてはこの時期はシャーマニズムと古神道の時代だったと思われます。
その後のAD400年頃の時代は物質文明が発展した時期です。ギリシャローマの文化、回教文化圏も古代中国も急激に発展した頃です。日本はこの時期、各国豪族が治めていた時代で、大きな古墳も作られていきます。
AD392年にローマ帝国に於いて弾圧を受けていたキリスト教が国教化され、ローマンカトリックのキリスト教信仰を中心にフランク王国が形成されます。日本においては西暦538年に仏教伝来し、平安仏教、さらに鎌倉仏教へと発展していきます。まさに宗教の時代でした。
AD1200年頃からは、イギリスを中心として産業革命が起こり、ギリシャローマの復興運動(文芸復興)としてルネッサンスが起こります。羅針盤、火薬、活版印刷術等により急激に物質文明が発展していきました。キリスト教においては、救いの権限をお金で引き換える免罪符を発行したり、博愛をうたいながらも十字軍戦争でキリスト教精神は退廃しフランク王国も分裂してしまいます。やがて世界を二分するイデオロギーの対立から米ソの冷戦、そして米中の冷戦時代に突入しています。日本は、鎌倉時代から武士が台登し、鎌倉仏教も政権の支配下におかれてきます。今までの秩序を破る下剋上の戦国時代を経て、江戸時代においては華やかな元祿文化が開花します。明治維新以降は外国文化が席巻し物質文明も頂点を迎えます。
しかし物質中心の価値感の中で、精神の復興を求める狼煙は20世紀に入ってからの新興宗教からあがって行きました。アメリカ、ヨーロッパ、日本でも雨後のたけのこのように多くの新興宗教や倫理運動が展開していきました。当初は世の政権とかみ合わない為、投獄されたり弾圧を受けたりしましたが、戦後、基本的人権獲得により市民権を得るに至りました。
20世紀最後、バブルが崩壊しましたが、人間の本質的な幸福を求める精神の高揚から、いたずらに利潤を追求するのではなく、地球環境問題や資源有効利用等が叫ばれ、西洋が席巻していた時代から東洋的精神文化が脚光を浴びる時代となってきています。20世紀の新興宗教はある一定の役割を終え(?)これからの時代は倫理道徳を重んじ、人類が垣根を越えて共存共生して行かざるをえない時代と思われます。
このように見るとたしかに人類の歴史も大きなサイクルがあることに気付きます。今日、歴史はどの方向に向いているのか?今日、明日の快楽や利潤の追求という次元に留まるのではなく、太極的な歴史の見方が必要です。
西暦2000年ころから、物質を重んじる時代から精神を重んじる時代に転換したといいます。そうすると、それより800年前は西暦1200年頃、さらにそれより800年前はBC400年頃ということになります。
BC400年以前といいますと、釈迦や孔子、マホメット生誕の時代です。ユダヤ教発生はだいたいBC400年ころと言います。イエスキリストはそれよりもだいぶ遅れて、物質文明のローマ帝国の勢いのある時代に生まれてきたので、形勢が悪く受け入れられず磔にかかってしまったのでしょう。日本においてはこの時期はシャーマニズムと古神道の時代だったと思われます。
その後のAD400年頃の時代は物質文明が発展した時期です。ギリシャローマの文化、回教文化圏も古代中国も急激に発展した頃です。日本はこの時期、各国豪族が治めていた時代で、大きな古墳も作られていきます。
AD392年にローマ帝国に於いて弾圧を受けていたキリスト教が国教化され、ローマンカトリックのキリスト教信仰を中心にフランク王国が形成されます。日本においては西暦538年に仏教伝来し、平安仏教、さらに鎌倉仏教へと発展していきます。まさに宗教の時代でした。
AD1200年頃からは、イギリスを中心として産業革命が起こり、ギリシャローマの復興運動(文芸復興)としてルネッサンスが起こります。羅針盤、火薬、活版印刷術等により急激に物質文明が発展していきました。キリスト教においては、救いの権限をお金で引き換える免罪符を発行したり、博愛をうたいながらも十字軍戦争でキリスト教精神は退廃しフランク王国も分裂してしまいます。やがて世界を二分するイデオロギーの対立から米ソの冷戦、そして米中の冷戦時代に突入しています。日本は、鎌倉時代から武士が台登し、鎌倉仏教も政権の支配下におかれてきます。今までの秩序を破る下剋上の戦国時代を経て、江戸時代においては華やかな元祿文化が開花します。明治維新以降は外国文化が席巻し物質文明も頂点を迎えます。
しかし物質中心の価値感の中で、精神の復興を求める狼煙は20世紀に入ってからの新興宗教からあがって行きました。アメリカ、ヨーロッパ、日本でも雨後のたけのこのように多くの新興宗教や倫理運動が展開していきました。当初は世の政権とかみ合わない為、投獄されたり弾圧を受けたりしましたが、戦後、基本的人権獲得により市民権を得るに至りました。
20世紀最後、バブルが崩壊しましたが、人間の本質的な幸福を求める精神の高揚から、いたずらに利潤を追求するのではなく、地球環境問題や資源有効利用等が叫ばれ、西洋が席巻していた時代から東洋的精神文化が脚光を浴びる時代となってきています。20世紀の新興宗教はある一定の役割を終え(?)これからの時代は倫理道徳を重んじ、人類が垣根を越えて共存共生して行かざるをえない時代と思われます。
このように見るとたしかに人類の歴史も大きなサイクルがあることに気付きます。今日、歴史はどの方向に向いているのか?今日、明日の快楽や利潤の追求という次元に留まるのではなく、太極的な歴史の見方が必要です。