男澤惠一・家系と先祖のBLOG

「先祖を知れば未来が見える」著者、日本家系調査会の男澤惠一が読者様の幸福を願って書いております。

特集:家系調査がメシより好き

2023年09月01日 | 家系鑑定とアドバイスなど
この道34年
家系調査の仕事をやって34年になります。それまでは仏壇等の販売業を行っていましたが、これを一生続けることには抵抗を持っていました。家系調査を行っている人から、この仕事を一緒にやらないかと誘われたのがきっかけです。旧家の長男に生まれた私は、昔から興味を持っていました。

日本人のルーツ
大学の卒業論文が「日本人の頭指数」(頭蓋骨の横縦の比率)というのがテーマでした。狭い国ながら日本人の容貌、容姿には地域差が著しく、ある外国人から見たとき別の人種のように見えたそうで、いわゆる縄文人系と弥生人系に分かれるようです。最近ではDNA研究により証明されていますが、当時は頭指数で判断しました。縦が長い長頭は白人や黒人に多く、横幅の広い短頭は中国や朝鮮などアジア系が多いようです。日本人は中国や朝鮮の方と似ていますが、DNA(男系のYAP遺伝子)からするとイスラエルやチベットに近いようです。
頭指数に興味を持つどころか、言葉すら知らない人が多いですが、私は昔から日本人のルーツを知りたいという強い思いが何故かありました。仕事のお誘いを受けた時、直感的に、この仕事はビジネスとしてはあまり儲かる仕事ではないと思いました。第一、集客をどうするのか?と。しかし、この仕事を一生するような気がしてなりませんでした。

家系調査はいつも新鮮
家系調査は近場だけではなく、毎年のように東北北端の三県、九州地方、たまに北海道に行くことが多いです。片道1000キロを超える時やカーフェリー使用の時も有りますが、道具が有ることから車で行くようにしています。この年齢でそのような走行距離を走る人は稀でしょうが、嬉しくて楽しくて仕方がないのです。ウキウキしてきます。いつの間にか鼻歌が出てくるのをみると、自分は家系調査の仕事が本当に好きなんだなあと感じます。
ルーツを特定する場合、角川姓氏辞典や都道府県別姓氏家紋辞典等のお世話になりますが、実際に調査してみると家紋分布はそんなにシンプルではなく、分家するたびに家紋を替えてしまう家系や、先祖の家紋を守らない家系も少なくありません。地域の名字分布、同じ名字の集住地域、古老の口伝等を頼りにして、足を使って調査する地道な仕事です。図書館に郷土史や村史等が有れば宝物です。県庁所在地にある図書館だけが資料豊富とは限らず、小さな図書館に郷土史研究家が出した自費出版の本等があります。ですから家系調査は皆違います。すべてが初めての経験であり、新鮮な調査です。飽きることやマンネリ化等はまったく縁のない話です。

最高の自己肯定感
最近あるお客様から、「家系調査は最高の自己肯定感をもたらせてくれますね。」というお言葉を頂きました。私たちの背景には多くの先祖がいますが、苦しい時代も一生懸命乗り越えて、我が子を命がけで愛し家系を存続してくれた先祖がいる!ということがわかると、「よし!自分も頑張るぞ!」という気持ちになり、先祖が血と汗と涙を流して守ってくれた家系を大事にしよう!この名字を大事にするぞ!という気持ちになれるというのです。
誰が書いたか失念しましたが、「人生に行き詰まったら家系調査をおすすめします」という長いタイトルの本を読んだことがあります。人生山あり谷ありですが、行き詰まったときが、実は大きな飛躍のきっかけになるかも知れません。そんな時、世界に唯一の歴史書、我が家の家系を調べることをおすすめします。
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