四柱推命では月と日が冲する場合、親子関係が相克とみます。(「冲(ちゅん)」とは自分から数えて七番目の地支のことを言い、地支同士が相尅関係となります。別名「七冲」「支戦」ともいいます。「冲」は五行と陰陽の相尅となり戦い合う十二支で、破壊・闘争・衝突・不和・動揺・分離・運命の変化等の意味があります。)
あるお客様は意思疎通がうまく行かない長男さんにかなり手を焼いていました。
まともな会話ができないというのです。あまりしつこくすると出て行ってしまいます。長男さんには月柱と日柱の間に冲が出ていました。
その家系を調査してみたところ、お客様の祖父が長男でありながら故郷を離れ出て行ってしまいました。
仕方なく二男が跡取りになったのですが、出て行くときに親子間でかなりもめていたことがわかりました。勘当のような状態だったのでしょう。
調査してみれば祖父と曽祖父の間も冲の関係だったのです。
こうなると当然、親や先祖に心が行かなくなります。この家系の子孫は先祖に心が行かなくなった親に育てられる訳です。
このような家系は長男が立ちにくく、父親と長男との関係が悪くなりやすい傾向にあり、その結果、跡を継がずに出て行き易いのです。実際このお客様の本家の長男も親元、先祖地から遠くはなれて暮らしていました。
誰かがこのことに気づいて修正しなければなりません。何故ならば、こういう状況が家系連鎖すると子孫繁栄に重大な影響が出てくるからです。
親子関係の回復は、家系を調べ先祖に対する愛を回復するところから始めましょう。そうすれば家運も回復することでしょう。
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