夢色

集めてるもの 見たもの 書きたいものを 思いついた時に。
基本ネタバレ注意。
火月 神の気まぐれ よろずメモ。

物語は古代都市から始まる

2007-01-24 | ま行

今 眼下に広がる遺物
五年越しに
忘れてきた1ピースを この手で今度こそ
新たに


天窓から注ぐ光は 時空をかき乱し
栄光の名の下に 諸神を称えた
空分けてそびえる塔に刻まれた
異教徒の絵文字が 雲を動かす
落としてきた記憶が再び時を揺るがす頃
嘘と真実を裁く者たちに
我等は為すすべなく 我が身を差し出す
此処は戦いの都  剣を取り 立ち上がれ
ここは眠れる都  頭を垂れ 祈り続けよ
崩れかけた神殿は 闘技場の残骸は  夢を抱えたまま
勇敢なる戦士の亡霊を 守るのか
振りまかれたであろう 色とりどりの花びらも 歓声も 陰謀も
今では冷えたブロンズに 反響を留めるだけ
質素な教会で十字架のふもとに
一輪 また一輪 と花が咲く

それは高く昇った太陽からの 祝福だった
それはとても なつかしい香りだった
私はただ 息を詰めて その時を待つのだった
進み出るその時を 待つのだった



                             
ローマにて


TRIP SKY

2007-01-24 | た行

風が割れてく
後ろに白く 続け 足跡よ
氷の粒 急ぎ転がり落ちてく
中央の日輪 目指して
昼と夜の境を 斜線で切り込む 大きな体
何かが変わる
とてつもない何かが待ってると 信じてる
緊張まみれの鼓動は 轟音で隠すけど
時を遡って 限りなく素敵な何かが 道を創る
さぁ 翔びたとう
夢にまみれた心は 光より速く
ようこそ 裏側の現実へ
少しの肌寒さも すぐに消える


静かに満ちてくる自由に 負けない私へと     
変われ
昨日の全てに対し得る私へと
変われ


                                           ローマへ向かう機内にて