森かずとしのワイワイ談話室

平和・人権・地球・子育て・教育・くらし・そしてまちを語る

2012金沢市議会9月定例会採決・閉会

2012-09-24 15:33:57 | 議会活動
 金沢市議会9月定例会が先ほど採決の上、閉会した。議会控室から概略を報告しておく。

 市長提出補正予算案は、一部(駅西広場整備事業)について共産党が反対したほか、我が会派みらいも含め賛成多数で可決した。まちなか住宅建築奨励金、耐震改修助成金、通学路安全確保整備事業費・・・・そうした当初予算事業の追加枠がほとんどの内容だ。
 ポリオワクチンについては、不活化ワクチンの個別接種に切り替わる。

 議会議案である決議、意見書については、我が会派から提出していた意見書案「オスプレイの配備及び低空飛行訓練に関する意見書」、「改正貸金業法の堅持及び多重債務対策の強化を求める意見書」、「郵便局における地域ネットワーク維持及びユニバーサルサービス堅持に関する意見書」がそれぞれ賛成多数、全会一致で採択された。
 また、領土ナショナリズムを煽動する自民党提出の二つの意見書(竹島、尖閣関連)には、会派拘束を解き、私と山本市議は反対した。共産党提出の尖閣、竹島関連意見書は、領土問題に関する歴史認識が相容れず、これにも反対した。

 今議会で一つの焦点となった災害廃棄物の受け入れに関して、自民党から提出されていた受け入れ賛成決議案は、時期尚早との判断で一致し、取り下げられた。これに伴って、私が紹介議員となっていた市の受け入れ方針の撤回を求める請願、同趣旨で市民が提出していた陳情、共産党系市民団体が提出していた陳情書も取り下げを承認した。市としての最終的な判断、予算を伴う議案が議会に示される前に、市民の意見が厳しく対立する問題に先走って議会が方向を定めるような態度は取るべきではない。これで、さらなる慎重審議の時間が確保されることになった。
 これに伴って、議会として宮古現地調査団を編成しようとしたが、全会派の賛同が得られず、構想は流れた。反対会派の理由は、「専門家が安全だと言っている。」「市長が安全だと言っているものを議会がお金と時間を使ってまで見に行くことはない」ということであったらしい。二元代表を標榜し、基本条例を制定している最中に、議会の存在意義を自ら否定するような論理だ。それで、自民、公明、みらい三会派で現地調査団を組んで出かけることにした。10月23日から24日にかけて日程が調整されている。

 一方、先週金曜日に開催された市民福祉常任委員会では、私が質問した介護従事者処遇改善交付金・加算制度が従事者の処遇改善に反映しているのか、その監督体制について、また、介護現場の育児休業明けの職場復帰の実態把握について、保留答弁がなされた。
 処遇改善加算に対しては、交付金から加算にこの4月から制度が転換しており、事業所から処遇改善計画書の提出、実地指導時のチェック事項、結果報告書の提出によって、個々の従事者に加算が適切になされているのか指導監督していくと答弁された。
 また、職場復帰の実態については、これまで県市ともに把握されておらず、来年度事業として実態調査を行う方針が明らかにされた。小事業所ほど、代替え要員を配置できず、退職を余儀なくされるケースがあるという報告もある。実態とその背景を明らかにし、育児休業法の実効性を上げていく必要がある。

 既に報告しているように、私は、9月議会では、関連質問のみを行った。その答弁は留保されたままになっている。災害廃棄物受け入れに関する議案がいつ議会に諮られるのか。試験搬入の時期、議会の現地調査、市民団体も独自調査を検討している。議会の責任ある判断の時期が近づいてくる。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。