里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

我が家の古木②~紅梅・白梅

2023年03月01日 | 大樹と古木

我が家の古木について改めて記録すべく第一番にザクロを記して以来、しばらく遠ざかっていました。
過日、梅の剪定をしたので、ここに紅梅、白梅について記録します。
紅梅、白梅はザクロと双璧をなす我が家の主と言える存在です。
樹齢はザクロと同様100数十年と推測しています。少なくとも130年以上。
根拠は、やはり40年前に亡くなった祖母の証言で、祖母が生まれた時には、ザクロとともに紅梅・白梅もあったと言います。
祖母が生まれたのは明治25年で、仮に存命ならば130歳。
おそらくは庭を作った時、最初に植えられた庭木の一つと思われます。
こちらが紅梅。


八重で色が濃く、綺麗な紅梅です。
しかし、老化して苔むし、かなり弱っており、花数も少なくなっています。


幹の腐れも目立っています。

空洞も年々大きくなっています。


剪定はできるだけ抑えて、新しい枝は伸ばすようにしています。
しかし、強い枝はなかなか出てくれません。ようやく数年掛けて1本伸びたので一度切詰めました。


根元に近いところの枝も伸ばしていたので、多少は勢いづいてくれた気がします。
さすがに歩くにも邪魔になってきたため、枝の整理をしました。


これが剪定後。


上部の方は伸びる枝は少なく、枯れた枝を整理する程度で、ほとんど手を掛けていません。


こちらが白梅。


もともと花数は多く満開になれば見応えがあります。
そもそもが花梅だと思いますが、小生が幼少の頃は実もそれなりに成っていた気がします。
幹は重厚感があり貫禄十分です。


紅梅に比べると、腐れや空洞は少なくまだ勢いが感じられます。


昔は、結構強い枝が伸びたので、剪定は専ら太枝を切詰めることでした。
しかし、10年くらい前からはめっきり枝が伸びなくなり、弱ってきたようです。


この白梅に4年ほど前、カイガラムシの一種でタマカタカイガラムシと言う害虫が寄生し危機的状況に陥りました。
これがそのタマカタカイガラムシ。


初めてのことで対策に苦慮しました。
消毒とそぎ落としだけでは難しく、思い切って寄生した枝を切り落としました。
荒療治でしたが、奏功したようで今は全く見られなくなりました。
徒長枝はかなり出ています。


今の剪定は樹勢を保つためこの徒長枝を切る程度にしています。


昨年春は以前と遜色ない程度まで花が咲くようになりました。


最近、蕾が膨らんできましたが、咲くのは大分先です。
これは昨年4月の満開時の紅梅。


白梅。

紅梅、白梅とも更新できるような新しい太枝は出ないので、老木の樹勢をどのように維持していくべきか答えを見つけかねています。