里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

種籾を消毒し水漬け開始

2023年03月24日 | 田んぼ

種籾を消毒し水漬けを開始しました。
いよいよ今年も米作りがスタートします。
何時ものことながら不安と緊張感があります。
苗作りに失敗は許されません。野菜のように簡単には播き直しが効かないのです。
昨年は始める直前に大地震に見舞われ、強風が吹き雪も降ったことを思い出します。
品種は「ひとめぼれ」1品種。
刈り取り作業を委託するようになって、昔のように複数の品種を作ることは出来なくなりました。
一連の作業は2日に跨がっての作業になります。
購入した検査済みの種籾。今の種籾はよく精選されています。


まずは塩水選。浮いた籾はわずかでした。


水洗いした後、種籾はを扱いやすいよう4つの網袋に分けました。
種籾消毒を行います。使う薬剤はテクリードCフロアブル。


ごく一般的な薬剤ですが、効果が安定しています。
200倍液に浸漬します。

2日目24時間で処理完了です。


引き上げた直後は薬液が滴り落ちるので、そのままにして液を切ります。


その後、風乾します。
風乾しなくても問題ないことになっていますが、我が家では昔から続けています。
薬剤を定着させるためとすぐ水漬けするとたちまち水が汚れてしまうからです。
風乾は、一輪車に乗せたまま、風通しの良い日陰で数時間。


水漬けを開始します。


水漬け期間の目安は2週間。
「ひとめぼれ」は発芽しにくいので水漬け期間は長めにとります。


種籾消毒の効果を安定させるため最初の3~4日は水の交換はしません。
その後は2、3日ごとに水を交換します。
資材高騰の今日、我が家のような小規模生産では採算がとれそうもありません。
主食の米を自ら作り、地域の環境を守る少々の拘りで辛うじてモチベーションを維持していると言ったところでしょうか。