里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水稲育苗ハウスのビニールを張る

2023年03月23日 | 田んぼ

今年も間もなく水稲の育苗が始まります。
まずは育苗ハウスのビニール張りです。
老朽化したハウスなので水稲の育苗期間だけの利用にしています。
昨年は早いビニール張りでしたが、今年はほぼ例年並です。
ビニール張りは雨天や強風では出来ないので、天候を見計らってやらないといけません。
そして、人数は一人では無理で複数必要です。昨年は助っ人が三人でしたが、今年は一人。
それでも天候には恵まれ、静かな好天。時々WBCの様子を見、日本チームを応援しながら余裕で出来ました。
すでに肩部から下のサイドビニールは前もって付けておきました。風や雨でも問題ないように縛っています。


縛っていたサイドビニールは全て下ろします。


ここに、梨地の加工ビニール2枚を屋根に掛けます。。
まず、片側に1枚の屋根ビニールを掛け、動かないよう所々に仮止めをしておきます。


そして、同じようにもう1枚の屋根ビニールを掛け、仮止めをしておきます。
次いで パイプのスパンごとにマイカー線を張り、ビニールを固定します。


この昔ながらのパイプハウスはマイカー線で持たせる仕組みになっています。
このマイカー線がいい加減だと強風で飛んでしまいます。
ですからマイカー線は緩みがないように時々点検して締め直します。
これでビニール掛けは終了です。


我が家ではさらに遮光シートを掛けます。


これは作業する時の日除けと強風対策のためです。
暴風が吹きそうな時に掛けると十分な効果を発揮します。
遮光シートは一人で容易に上げ下ろしができるよう簡単な仕掛けがしてあります。
ハウス内の古い黒マルチは育苗のベットを作る時まで雑草防止のため掛けたままにしておきます。
最後に支柱立て。


これは雪害対策です。この旧式のパイプハウスは雪が滑り落ちにくい。
しかし、このくらい気温が高いと必要ないと思ってしまうのが人情と言うもの。
事実殆どの場合は無駄な作業になります。ですがそれで良しです。
当地方では気圧配置が西高東低の厳寒期よりそれが崩れた時が問題。南岸低気圧が北上する時です。
過日も彼岸の入りに重い雪が降ったばかり。
過去には3月末や4月に入ってから春のどか雪で苦労した経験があります。
10年に1度あるかどうかですが、無駄になるのは大いに結構と思うようにしています。
遮光シートは万が一雪が降ると落ちなくなるので、普段は外しておきます。


これで水稲育苗ハウスのビニール張りは無事終了です。
近隣ではこのような旧式のハウスは殆ど見かけなくなりました。
種々補強と補修を繰り返しつつ、40年くらいになるかもしれません。文化財級です。