里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

長期収穫を目指す夏秋キュウリの畝作り

2023年05月09日 | 畑:果菜類

夏から秋にかけてネット栽培するキュウリが、いわゆる夏秋キュウリ。
今月に植えて長期栽培する夏秋キュウリの目標は収穫日数100日。
近年は目標を達成できずにいましたが、昨年久しぶりに達成。株当たりの収穫量も最高で納得の出来でした。
要因は幾つかあるかもしれませんが、畝作りもその一つと思います。
昔やったことのある深層の溝施肥に変えたのです。少々手間はかかりますが今年もやってみます。
これまでの一連の作業を纏めて記します。
1ヵ月以上前に苦土石灰を全面散布し一度耕耘しています。
畝作りは半月余り前に行いました。
畝の間隔はパイプ支柱に合わせて160㎝。畝の中央になる所に目印線を付けます。


この目印線を中心に、70~80㎝の幅で元肥の有機肥料と緩効性肥料を帯状に散布します


この後、トラクターで最低速度でゆっくり深くロータリー耕耘します。いわゆる帯状の全層施肥です。


2本の畝のうち1本に深層の溝施肥を行います。
残りの1本は7月初めに直播きする短期の栽培なので帯状施肥のみです。
再び前と同じ位置に目印線を付けます。


ここが畝の中央になるよう管理機で溝上げします。
鍬で手直しして深さ30センチくらいの溝を作り、稲わら堆肥、有機肥料と緩効性肥料を入れます。


土を平らに埋戻し、畝の中央位置に再び目印線を付けます。


管理機で、溝が畝の中央になるよう逆転ローターで往復し土をはね上げます。
畝立てロータの爪は左側は2連で外向きに、右側は1連で内向きにします。


鍬でならし広く高い畝に仕上げます。


これで、帯状の全層施肥と深層の溝施肥を組み合わせた畝が出来ました。


最後に、黒マルチを掛けて畝作りは完了です。


手前が長期栽培用、奥が遅い短期栽培用です。


その後に支柱立てです。
支柱などの資材は、全てパイプハウスに使っていた廃材。
したがって腐蝕しており、自分で曲げ加工したもので不成型です。
横の直管パイプは、頂点、両肩、中段、下段の7本設置します。
横パイプはフックバンドで止めます。
下段の横パイプだけは、ネットを張るときにネットの端を通してから固定します。


ここまで一人作業でやっておき、最後のネット張りだけは助っ人に応援してもらいます。
これは両畝を一度に張るダブルネットを利用するためです。
一人作業でやる場合は片畝ごとにシングルネットを用いるようにします。
キュウリ専用支柱だとネットサイズが丁度ですが、手作り支柱なので緩みが出るのはやむを得ません。少々強引に止めます。


最後に筋交いをします。筋交いには直管パイプよりも竹の方がしなりがあるので望ましい。
筋交いをすると強度が大幅に高まります。筋交いをしなければ強風の際には極めて危険。


これで夏秋キュウリの畝は完成です。