里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年の干し柿用「蜂屋柿」は大不作

2022年11月13日 | 干し柿づくり

今年の干し柿用の「蜂屋柿」は大不作です。
昨年も成りは悪かったものの実は大きく、結果的には十分間に合うくらい確保できました。
今年は本当に成っていません。
昔、我が家には柿園がありました。しかし、50年余り前にその殆どは伐採され、田んぼや畑に転換されました。
今あるのは畑の端に残ったごく一部の柿です。
そもそも柿は隔年結果しやすいと言われます。
昨年成りが良くなかったので順番から言えば今年は成る年のはずですが。
当然、柿の木によっても成り方には差があります。今年はどの木もダメです。
この木はこれまで隔年結果が一番出にくかった木です。


ですが、昨年も成りが悪く、今年はさらに酷い。
数えるくらいしか成っていません。しかも上の穫りにくい所です。


こちらの木はほんの数個。


こちらの木はいくらかましですが、やはり数えるくらいです。


しかもやはり高い所。


昔は木によじ登り鋏竹で隅々まで穫ったものですが、今そんなことは出来ません。
こちらは北向きの日当たりの悪い木。例年色付きが良くない。


それでも、穫りやすいところに若干成っています。


こちらは自宅のすぐ近くにある木。


大木にならないよう剪定しているので、あまり期待していません。
ただ、日当たりが良いためか比較的成ります。
大不作の今年としては、この小さな木にそれなりに成っています。
今年としては貴重。こんな塊のところもあります。


奇形があります。


聞くところによると、今年はプロの干し柿生産者も不作で奇形が多いらしい。
例年500個程度の干し柿を目安にしてきました。しかし、高齢化とともに負担が大きくなってきたので300個くらいに減らそうかと思っていたところです。
ところが、300個どころか、100個もあるかと言った状況です。
これほど酷いのは、一度だけ20年ほど前に経験があります。
これでは贈答用の確保も難しい。近隣の 「蜂屋柿」も成っていないようです。
霜害という人もいますが、どうなのか。甘柿は平年並だったのですが。
わずかばかりながら、気温が高過ぎるので、皮むきは1週間後くらいにすることにしました。
こちらの柿はアルコール脱渋用の「平核無」。


まだ小さい木です。やはり成りは悪いながらも40個くらいは成っていそう。
間もなく収穫し脱渋します。