里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

トマト連続摘芯栽培'22~ほぼ全てを収穫し総括

2022年11月03日 | トマト連続摘芯栽培

今年のトマトは成っている果実ほぼ全てを収穫し終了します。
後作の関係で強制的に終了させるつもりでしたが、雨除けだけ撤去。株は残して不織布で囲い最後まで穫ることにしました。
今年のトマトは出だしから苦戦。
植付け時の苗は第1花房が2、3花咲いたものから蕾が小さく硬いものまで生育差が甚だしく難しい管理を強いられました。


その後も強風や大雨のトラブル、葉や花房の着き方の異常、不注意からの折損など厳しいスタートとなった中で誘引を開始。


1回目の捻枝は生育のバラつきでタイミングが難しく、遅れたものは茎が硬くなり少々苦労しました。


収穫開始は思いのほか早く7月初めから穫れ始めたものの第1花房は灰かびで半分はものになりませんでした。窓空き果や尻腐れ果も発生。
第2花房以降は安定して良果が穫れるようになり収穫最盛期に入りました。


2回目からの捻枝は、無理に一挙にするのは止め、株の進み具合に応じて順次やることにしました。


今年は第2基本枝に第4、第5、第6花房と3花房着けたところが、昨年との大きな違い。第1花房分の挽回と樹勢が強くなったことへの対応です。
今年は花房間の葉数が一定していないことから基本枝の方向も一定せず、見栄えが悪かった。
第3基本枝には第7、第8、第9花房と3花房着けました。


4回目の捻枝は害獣対策にネットで覆うことになったこともあり、早いタイミングで、やや変則的となりました。
第4基本枝には第10、第11、第12花房と3花房着けました。


芯止めは概ね第12花房でと言うことになりました。
ただし、第3基本枝と第4基本枝にはおまけに+α花房を着けた株が大分あります。さらに変則ながら第5基本枝を作った株もあります。
昨年は出だしから順調でしたが、第4基本枝第10花房で急失速。
また、古葉を整理するのに初めて基本枝ごと切り落としました。これが良くなかった可能性もあるので、今年は最後まで残しました。
今年は出だしは不調ながら第4基本枝になっても収穫は順調。


見てくれは悪いものの、最終花房まで樹勢は衰えませんでした。


これが現在。色付いている花房で最後。全て第4基本枝のおまけの+α花房です。
これを穫り終えれば終了です。


今年の平均的な株の模式図を作ってみました。


赤が花房、緑が葉。花房の数は全部で13花房、おまけの花房を除けば12花房。
今年の特徴は第2基本枝から第4基本枝まで全て3花房着けたこと。
このくらい着けると、花房間の競合を起こし着果の悪い花房が出るのが普通ですが、今年は極めて軽微。安定して実が留まりました。
1花房平均3個は着いていると思うので、株当たりにすれば30数個。
変則な第5基本枝を作った株はトータル15花房。40個以上は確実に穫れています。
20年余りの連続摘芯栽培で、これまでのベストは2018年。ほとんどの株が40個収穫しました。
ベストの2018年、昨年、今年の模式図を並べ比べてみます。


毎年違いがあります。
近年は、葉数が多く丈が伸び第5基本枝を作るのが難しくなっています。
昨年は最後の2花房の収穫は僅かだったので実質10花房と言ったところ
今年は出だしは不調ながら後半踏ん張りました。2018年には及ばないものの、それに次ぐ出来かもしれません。
トマトはじゃじゃ馬を扱うようなところが面白い。再挑戦します。