本画仙 色紙
甘柿と言えば、代表的な品種は「富有」と「次郎」でしょう。
しかし、これらの品種は寒冷地で作ることは不可能です。
当地で植えても秋の気温が足りず、全く渋は抜けません。
大分前になりますが、当地方でも栽培可能な見栄えのする甘柿だと言うので試しに植えてみたところ、半渋でやはりだめでした。
結局のところ、先人が長い年月掛けて定着させた在来種に限ります。
そして、当地で最も多く作られている甘柿が通称「五十匁(ごじゅうめ)」と言うわけです。
実は五十匁と言うのは、小生の勝手な当て字です。本来、匁はもんめ。
百目柿と言うのもあるくらいですから、五十目で良いのかもしれません。
しかし、百目柿も元は百匁柿だったはずです。何れ数字は柿の重さを表しています。
尺貫法で百匁は375g、よって五十匁は187.5g、200g弱と言うことになります。
我が家の「五十匁」の重さを量ってみると、大きめのもので五十匁なので間違いありません。
「富有」や「次郎」に比べると小さく、肌も良くないので見栄えがしない。しかし、非常に甘く食感も良いので中身では負けていません。
我が家の「五十匁」をモチーフに水墨画で描いてみました。
頭に小さな十字の条が入り、四方に肩の張った腰高の形です。
ちなみに「富有」と「次郎」もつるつるの丸型ではなく頭に条が入っています。