そぞろ神の物につきて―日本列島徒歩の旅の記録

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  (2011年 四国八十八ヶ所)
  (2014・15年 太平洋側)

四国の旅 第25日 内子町・お遍路無料宿へ

2012年08月09日 | 2011年四国の旅-1
11月6日(日) 雨のち曇  (札掛ポケットパーク~内子町・お遍路無料宿)

○本日の参拝
ありません



夜中に強い雨。吹き込みでテントもびしょ濡れになり、買った新聞紙を詰めておいた濡れた靴も結局もと通り。
相変わらず、雨が強くなったり弱くなったりするが、今日の行程は短いので、しばらく様子見。


7時35分、小降りになったので出発。


大洲の市街地へ向かって長い坂を下っていく。


木々が色づいている所もある。






8時30分、「臥龍の湯」へ。
 

足湯があり、ゆっくりしていきたいところだが、足指にも足裏にもテーピングをしているので断念。


8時40分、大洲の古い町並みへ。




「おはなはん通り休憩所」。




かつての朝の連続テレビ小説「おはなはん」のロケ地だった、とのこと。




ザックを置き、大洲の古い町並みを見学することに。


拡大。


小雨が降ったり止んだりの中、しばらく写真を撮りながら歩く。





「おおず赤煉瓦館」は、旧大洲商業銀行の建物。






その後、大洲城に向かう。

9時25分、大洲城へ。




天守閣を見学。入場料500円。


築城の様子や、




天守の屋根の鯱の複製などが展示されている。


天守閣からの眺望。流れる川は肱川。




現在の城は、地元住民の手で2004年に復元されたもので、ま新しい感じ。しかし、四層の見事な城で、宇和島城が小ぶりなのに比べるととても大きく感じられた。




川柳作者の前田伍健の句碑がある。彼は「野球拳」の創始者でもあるのだそうだ。
「観ずればみな佛性よ狩供養」
「供養して心山河の霧はるゝ」。


城を後にし、商店街でミカンを買ってから、肱川橋を渡る。


その後は雨の国道56号線をひた歩き。途中の自販機でペットボトルを買う。

11時、番外霊場「十夜ヶ橋」へ。








横たわった大師の所には、
「行き悩む浮世の人を渡さずば 一夜も十夜の橋とおもほゆ」
と御詠歌が書かれている。


お参りしていると、初老の男性が話しかけてくる。四国の「お接待」文化など面白く承り、缶コーヒーとクッキーを「お接待」される。彼は、「お接待」マニアとでもいうべきか、外国人を含め大勢のかつて「お接待」した人たちの写真のコレクションを見せてくれる。アメリカ、ヨーロッパ諸国、韓国、フィリピン、中国、台湾、メキシコなどの国々からお遍路に来ていることが分かる。で、小生の写真もその中に入ることになった。
彼の話では、今年は3.11の東日本大震災があったので、お遍路さんの数が少なく、宿なども大変だが、阪神神戸大震災の時もそうだったように、翌年以降は大勢で供養にやってくるだろう、とのこと。お遍路さんの中で東北からの人の割合はかなり高いのだそうだ。

川には大量の鯉が住み着いていて、クッキーを投げたら大騒ぎしていた。


30分ほど、雨宿りをかねて休んで、再び雨の国道56号線を歩く。

13時、内子町に入る。


13時5分、へんろ道は国道を離れ旧八日市街道方面へ。


所々泥濘んでいるが、人けのない静かな野の道を行く。


随所に紅葉している木々を眺めながら行くと、




内子運動公園の横に出る。こちらも紅葉が見事だった。




池の横を過ぎ、


高台を通って、


八日市の町並みを行く。


途中に歌舞伎の内子座があり、




商いと暮らし博物館(内子町歴史民俗資料館)がある。


肱川支流の小田川。


14時、コンビニで、今夜からの食料として、おにぎり8個買う。

14時20分、道の駅「内子フレッシュパークからり」通過。日曜日のせいかおびただしい数の車でごった返している。


雨が上がり、国道379号線の田園地帯を行く。


畑で豆の収穫をしていたお婆さんに挨拶をすると、「お接待」するから来るように言われ、もう目的地も近いので、彼女の家の縁側で小休止。
アイスコーヒー、ヨーグルト、ミカンなどをふるまわれ、いただきながらお話を伺う。
彼女は80歳になるが、へんろ道保存協会の宮崎さんとも昵懇だったとのことで、3年前に亡くなった旦那さんと一緒に、長いことお遍路さんの「お接待」をしてきている。
近くに息子夫婦が住んでいるが、この家は彼女一人なので、女性だったら一夜の宿を提供したい。
毎月21日に、この先の千人宿大師堂まで、手作りの煮物などの惣菜をカートで押して行って、みんなにふるまうのが今の生きがいだ、等々。
別れ際に、さらに飴の袋とおせんべいをいただき、感謝の言葉と一緒に納札をお渡しした。

しばらく田園の道を行く。


15時50分、長岡山トンネル。


15時55分、お遍路無料宿に到着。


宿は、言われていた通り、倉庫を利用したものだが、中は畳も敷いてあり、隅には布団や毛布の寝具も積み上げられていた。今日の利用者は小生一人だけなので、雨具や濡れた衣類などをあちこちに吊るし、手足を伸ばしてゆっくり休んだ。


歩数 30,625歩 (累計 1,024,076歩)
距離 24km    (累計 712km)
費用 1,665円  (累計 99,340円)





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