そぞろ神の物につきて―日本列島徒歩の旅の記録

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  (2014・15年 太平洋側)

四国の旅 第33日 西条市・「ビジネス旅館小松」に連泊

2012年08月30日 | 2011年四国の旅-1
11月14日(月) 晴ときどき曇 (西条市・「ビジネス旅館小松」に連泊)


○本日の参拝
第61番札所 栴檀山教王院 香園寺 (御本尊:大日如来)
第60番札所 石鈇山福智院 横峰寺 (御本尊:大日如来)



今日の行程は、まず香園寺に参拝し、その後は横峰寺を往復するだけ。まあ気分は半日休養といったところ。
ゆっくりと宿の朝食をとり、
7時、たのんでおいた昼食と、雨具だけをザックに入れて出発。羽が生えたように軽い。


中山川の支流にかかる橋を渡り、


道標に従って進むと、


宿から10分あまりで、香園寺の入り口。


7時15分、第61番香園寺。


これまでとは全く異なった、一種異様な建物が香園寺である。






本堂と大師堂はこの建物の中にある。

横の階段を上がり、建物の中へ。


写真を撮ってもよいものか迷ったが、禁止という掲示も見当たらないので中の様子を撮ってみた。


ご本尊の大日如来と右に子供を抱いた大師像。


境内の子安大師堂。


山頭火の句碑。
「南無観世音 おん手したたる 水の一すぢ」
「枋の夜の 護摩のほのほの 燃えさかるなり」


その後、歩きへんろ道を横峰寺に向かおうとしたのだが、逆打ちのために道迷い。

白い山茶花の花びらが散り敷く道を行ってみるも行き止まり。


そうこうしているうちに、上ってくる兵庫君と出会う。順打ちのへんろ道は台風で荒れていて通行不能だったらしい。こちらの計画を話すと、「悪知恵なんか出しちゃって。」と笑われてしまった。二人でへんろ道を探すがシールも見当たらず。墓地の裏へ出たり、低灌木の中へ突入したり。結局、さしあたりは自動車用の道を行き、途中から歩きへんろ道に合流したらそれを行こう、ということになった。

8時15分、大谷池。


8時50分、白滝奥之院(第61番香園寺の奥の院)。




歩きへんろ道へ。


以後、山道を、上り下り、平坦地、を繰り返しつつ、途中で一回休憩所で休んで、名残の秋の風情を堪能しながら、標高約750mの横峰寺に着く。












10時40分、横峰寺。






手水舎に咲いていたピンクの大文字草。


本堂と、


大師堂。


逆打ちのため、裏側から境内に入ったので、その先に山門。


山門を出て、さらに580m上ると、番外霊場の星ガ森。


石鎚山の遥拝所であるが、山は霞んでいてよく見えず。




ここは第60番横峰寺の奥の院。


昼食をとり、下山。

下山途中で何匹か見かけた不気味な青黒いミミズ。長さが30cm以上あった。泉鏡花の『高野聖』にでも出てきそうだ。


下山途中に、韓国人の青年に出会った。白衣は着ておらず、観光客風。日本語は話せず、すでに出会っていた兵庫君によれば、野宿で廻っているのだそうだ。

13時45分、白滝奥之院へ戻る。


その後、兵庫君は第61番の香園寺へ、小生はデパートで下着のスペアを買うために別れたが、宿は同じ「ビジネス旅館小松」だとのことだった。

14時50分、宿に着く。

宿では、兵庫君のほか、第45番の岩屋寺で別れた中原さんや、彼としばらく一緒に歩いているというフランス人の高齢者(彼も日本語はまったくわからないが、1番の霊山寺からずっとまわってきた、と言っていた。中原さんがおにぎりをライスボールと言って説明していた。)などで、にぎやかだった。
「ビジネス旅館小松」は肉屋さんがやっているとのことで、一日目はしゃぶしゃぶ、二日目はすき焼きと、たっぷりの肉でもてなされた。しかも宿代は5250円と割安で、お遍路の間では有名な宿だそうだ。
壁に色紙があった。先月の5日に前総理の管直人がここに泊まって行ったようだ。

歩数 39,922歩 (累計 1,342,133歩)
距離 23.5km  (累計 917km)
費用 1,178円  (累計 125,306円)






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