そぞろ神の物につきて―日本列島徒歩の旅の記録

  (2008年 日本海側)
  (2011年 四国八十八ヶ所)
  (2014・15年 太平洋側)

2014年 徒歩の旅 第47日 大台町・JR 三瀬谷駅 へ

2016年02月17日 | 2014年太平洋側の旅-前半
4月26日(土) 晴 (紀北町・旅亭 美乃島~大台町・JR 三瀬谷駅
                           ~伊勢市・風見荘)




大台周辺で宿が取れず、伊勢神宮見学に都合のよい伊勢市に宿をとることにした。その結果、本数の少ない紀勢本線に拘束された日程となり、早朝出発となった。

4時、出発。ダウンを着用し、暗い中をヘッドランプで歩きはじめる。東天にトルコの国旗のような細い月。

10分で、江の浦トンネル(378m)。トンネル内には歩道なし。暗くてブレて写真撮れず。

4時30分、江の浦に沿って歩く。対岸の中ノ島の灯りが見える。月と明星が水面にも。


徐々に明るく。星は消え、今日も快晴の空。


4時40分、長嶋トンネル(401m)。


5時10分、東長嶋トンネル(250m)。


5時20分、片上湖の先は、


紀伊長島マンボウ道の駅。小休止。ここから、志摩半島の付け根を北上していく。


5時40分、荷坂峠入口。


道はジグザグを繰り返しつつ高度を上げ、山中へ。


山の朝霧も徐々にはれて、


6時20分、紀宝町も残りわずか。


ふり返ると、紀伊長嶋の海がもう遥か彼方に。




6時25分、荷坂トンネル(175m)。


民宿柴山のご主人が言っていたとおり、小坂峠に比べればやや楽に上れた。

6時30分、峠を越えると、大紀町。


6時40分、ゆるく下っていくと、路傍に、庚申さん、お地蔵さん、観音様(左から)の祠。


6時50分、熊野古道入口。


国道そばの林の中に、白いビーチボールのようなものが2つ弾んでいると見えたが、鹿の臀部で、あっという間に消えていった。

時々、霧が押し寄せて来て、寒いので、荷坂峠の上りで脱いだダウンを再び着用。










この気候が酪農に適しているのだろう。


7時20分、大内山牛乳の看板。


そういえば、熊野でも尾鷲でも、コンビニで飲んだのは大内山牛乳だった。

大内山と言えば、子供のころに活躍した大関がいた。2mを超す巨体で突っ張りが得意な力士だったが、小兵の栃錦に首投げで敗れた一戦ばかりが記憶されていて気の毒だ‥‥など思い出しつつ。

シャガの花が咲き、


水田ではカエルの大合唱。




8時30分、阿曽の集落へ。だいぶいいペースで下りてきた。コンビニにて大内山牛乳500㏄を飲む。

9時、大紀町案内図あり。暑くなってきたので半袖になる。


11時、道の駅奥伊勢木つつき館。


暑いので、売店で「たいやきアイス」というものを食べたら、記念にとストラップをくれた。


時間の余裕がありそうなので、道の駅の隣にある瀧原宮(瀧原宮のところに道の駅をつくった、が正しいか)に行く。




瀧原宮は、伊勢神宮の別宮だそうである。というか、瀧原宮というものがあることもここへきて初めて知ったという具合で、なんとも「もの知らず」である。

参道に杉の大木。


奥には社殿と、




若宮神社


土曜日だったが、参拝客も多くなく、落ち着いた雰囲気のお社だった。

その後は、暑い中を  再び大内山川に沿ってゆるく下り、


12時20分、大台町に入る。


12時30分、JR三瀬谷駅。今日はここまでで打ち切り。


1時間余り待って、紀勢本線で多気駅へ。参宮線に乗り換えて伊勢市駅へ。

15時20分、宿に着く。宿泊、素泊まり 2600円。

夕刻、徒歩にて伊勢神宮外宮(げくう)へ。駅からお宮への通りは、土曜日のためかなり人がいたが、時間が遅かったせいか、外宮にはそれほど人はいなかった。
外宮は、内宮(ないくう)に祀られている天照大御神の食事を司る豊受大御神を祀ったところ、だそうで、「げぐう」ではなく「げくう」と呼ぶのが正しい、とのこと。でも、ほとんどの人が「げぐう」と言っていたが。












正宮(豊受大御神)




多賀宮


土宮


風宮


小生、宗教心を持たぬゆえ、心が洗われる、とかいうことではないが、巨木と池などもあり、静かで落ち着いた気分にはなった。




歩数  59707歩    (累計  2420529歩)
距離  36.5㎞     (累計  1568km)
費用  4841円     (累計  256942円)