そぞろ神の物につきて―日本列島徒歩の旅の記録

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  (2011年 四国八十八ヶ所)
  (2014・15年 太平洋側)

四国の旅 第14日 宇佐町・「国民宿舎土佐」へ

2012年06月15日 | 2011年四国の旅-1
10月26日(水) 晴 (種崎千松公園~宇佐町「国民宿舎土佐」)

○本日の参拝
第33番札所 高福山      雪蹊寺 (御本尊:薬師如来)
第34番札所 本尾山朱雀院  種間寺 (御本尊:薬師如来)
第35番札所 醫王山鏡池院  清瀧寺 (御本尊:厄除薬師如来)
第36番札所 独鈷山伊舎那院 青龍寺 (御本尊:波切不動明王) 




4時50分、出発。
夜間はかなり冷え込んだ。今日も長丁場ゆえ暗い中を反射腕輪を金剛杖に巻いて浦戸大橋を行くと、橋の途中で後方に自動車が止まり、「ご苦労さん。これお接待です。」の声。見ると若い男性ドライバーが、500円硬貨を差し出している。現金の「お接待」は初めてなのでちょっと驚くが、「南無大師遍照金剛」と有難くいただく。

5時5分、浦戸大橋を渡り終える。


計画では、「月の名所」の桂浜へ行き竜馬像を見る予定だったが、あいにくの新月であたりは真っ暗。しかも今日は青龍寺まで行かねばならないということで断念。雪蹊寺へ行こうとしたのだがへんろ道が不明瞭。へんろマークも見当たらず、仕方なく橋の上から確認した西空の明けの明星を頼りに歩き出す。しかし、なるべく方角がずれないように行こうとしたにもかかわらずすぐに頓挫、立ち往生。途方に暮れていると、早朝の犬の散歩に出ようとする人の家があり、道を乞うと、男性が一緒に雪蹊寺まで行ってくれるとのこと。有難い大助かり。男性は元船員で、この春定年退職した、とのこと。船の話を聞きつつ、近道を行く男性の後をついていき、

5時50分、33番雪蹊寺に着く。
暗くてよくわからない写真。


本堂も、


大師堂も真っ暗。


フラッシュをたけばよかったのだが、日ごろそのような撮り方をしないため思い至らず。さらに、暗い中で般若心経もまとめて1回ですませてしまった。やはり不信心者である。とにかく種間寺方面に向かう。

6時30分、夜が明けるとあたりはコスモスの花の海。


近くの小山に陽が当たるのを見ながら、静かな早朝の道を行く。


なっているのはブンタンかな?


7時15分、34番種間寺へ。


石門柱には「我是名號壱経其耳  衆病悉除身心安楽」。


朝陽を浴びた境内。


本堂と、


大師堂。


その後は、野道に咲くコスモスを見たり、


たわわに実をつけた柿の木を見たりしつつ、


8時15分、涼月橋へ。


明治時代に造られた眼鏡橋。


秋晴れののどかな田園。


仁淀川大橋へ。広い河川敷。


下流方面と、


上流方面。


少し前の雨にもかかわらず、水は青々として、鯉や鮎の魚影が見えた。交通整理係の人によれば、普段はもっとずっときれい、だそうだ。


仁淀川をこえると土佐市。左岸は工事中。


9時30分、35番清瀧寺の登り口。


9時45分、山門。


山門の天井には龍の絵。


さらに石段を上がって、本堂へ。


大師堂。


薬師如来像。


標高は130メートル。境内からの展望。


その後は土佐市街地を抜けていく(デジカメ用のSDカードを買う)。途中で、へんろ道を尋ねられた千葉からの男性と一緒になり、2人連れで話しながら歩く。彼は、脳梗塞と痙攣性心臓弁膜症にかかったが奇跡的に復活し、お礼にお遍路をしているそうだ。今回は青龍寺までの「区切り打ち」というが、菅笠、白装束、白足袋、頭陀袋、と本格的な格好をしていた。

11時50分、波介川を渡り、


12時15分、塚地休憩所にて昼食の大休止。


2人で休んでいると、山梨からの歩き遍路の若者がやってくる。

当初、塚地峠越えのへんろ道を行こうと思っていたが、にわか3人組ができ、一緒にトンネルルートをとることになる。


12時45分、塚地坂トンネル。


トンネルは837.5メートルで、歩道もしっかりしていて歩きやすい。


13時30分、トンネルを抜けた先は土佐湾で、コンビニで食料調達ののち、前方に宇佐大橋を見ながら土佐湾に沿って行く。


空青く、海また青し。


13時40分、宇佐大橋(長さ645メートル)を行く三人組。


橋からの展望、




宇佐漁港。


土佐湾の反対側は、横浪三里の浦ノ内湾。




通ってきた方角を振り返る千葉さん。




14時5分、大橋を渡り、横浪半島へ。


14時20分、青龍寺へ。鐘楼門。


長い石段。


石段の途中に山門。


さらに石段。


本堂と、


右手に不動明王。


大師堂。


三重塔。


ここで千葉さんと別れ、山梨君と二人で奥之院へのへんろ道を上って、

15時15分、今日の宿の「国民宿舎土佐」へ。


山梨君はここの露天風呂で汗を流した後、まだ時間があるのでもう少し先まで歩くという。小生は、どうやら昨夜の距離計算を間違ったようで時間は早いのだが、足が痛いこともありここで泊まることにする。宿代もドミトリーで2500円と格安。
露天風呂に入り、風に吹かれながら土佐湾を眺めつつ、足のメンテナンス。だが、右足小指の爪がはがれかけていたり、マメが化膿したりしていてどうも思わしくない。考えた末、明日は休足日とし、ここで2泊することにする。

露天風呂からは土佐湾が一望できる。



歩数 55,763歩 (累計 542,559歩)
距離 33.5km  (累計 378.5km)
費用 4,971円(宿代2500 食料1275 SDカード1196)
    (累計 64,020円)