KAYO MATSUSHIMA HP

ペンギン×アート作家 松島佳世のブログです。
展覧会情報と創作の日々の様子を書きます

最後の晩餐×ペンギン巨大壁画 9

2021-08-09 16:06:00 | 最後の晩餐

オリンピックが終わりました。パラリンピックまでコロナ感染が少しは落ち着いているといいのですがyellow11

今日8月9日は76年前に長崎に原子爆弾が投下された日でもあります。私も11時2分には黙とうをさせてもらいました。



最後の晩餐×ペンギン巨大壁画は先週の金曜日から私も現場入りをしました。金、土曜日の写真をまとめてあげておきます。








プロの塗装工さんの道具に感心しきり







下にいてると塗装工のMさんから呼び出しの電話がかかりましたyellow12





仁王ペンギン阿形(あぎょう)






仁王ペンギン吽形(うんぎょう)





暑い中ご苦労さまです。






チョークで修正を入れました。




ちょ待てよase2(なつかしい)


ペンギンに指がある!


塗装工さん修正をお願いします~ase2ase2




修正されましたyellow16peace




金曜日は地元のニュースサイトから取材を受けました。
(記事になったらまたお知らせしますよ)



足場の上で一番上のねじの横に入れる文字のデザインを考えています。イタリア語で「ねじ」のつづりを調べるも、これがまたややこしい。イタリアではプラスねじやマイナスねじ、ボルトの言葉の決まりがないらしいのです。最終的には書きやすい長さのつづりにしました。




一番上の足場から見た建設中の倉庫の様子





「最後の晩餐×ペンギン」が足元にある不思議さ





キリストペンギンと対座できるのも足場のある今のうちです。
至福の時間heartkirakira2



その足元といえば…

(高所恐怖症の方は閲覧注意ですase2




また明日から現場入りです。頑張ってきます。



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最後の晩餐×ペンギン巨大壁画 8

2021-08-05 17:24:00 | 最後の晩餐

前回からつづく


当たり前のことではありますが、ねじを観察していて、ねじの溝の部分がぐるぐると螺旋状になっていることを再発見しました。 


実はこの私、突然ですが昔からこの「螺旋状」に生きることを人生のモットーにしています。


大学で曼荼羅についての講義を聞いていた時のことです。

ありがた~い仏教の話と教授の口調がそれはそれは心地よく、睡魔を呼び寄せてしまったので講義の内容はあまり覚えていないのですが(まだ学生だったから許してくださいyellow15


「曼荼羅は螺旋状に運動する宇宙である」

という話にはっと目を覚ましました。



曼荼羅は螺旋状に渦を巻くように周りから中心に向かって(もしくは中心から周りに向かって)仏像を見ながら教義を解釈していくもので、すべてを見終わって始まりに戻ってきても、それを見ている自分は以前の自分ではない。曼荼羅の世界観を理解した新しい自分がそこにいる。そのような螺旋状の運動は決して一つのところにとどまることはなく、宇宙のように無限につづく…


私はこの講義の内容を自分なりにそう理解しました。
(半分ぐらい眠っていましたがyellow13



曼荼羅を人の生死を描いたものと解釈する方がよくおられるのですがそうではないんですよね。輪廻の思想が反映されているとは思いますが、ぐるぐると螺旋状にまわる無限の宇宙を表現しているんです。曼荼羅をみてその世界観を体験することで常に新しい自分に生まれ変われるんです。


誰でもそうだと思いますが、私は雑事に追われ周りに振り回されることが多くて遠回りばかりしている人生です。そんな時は「人生は螺旋である」と思うと気が楽になるんです。遠回りして戻って来ても今の自分は絶対に以前の自分ではない。螺旋状に少しづつ前進している。今日もまた新たな気持ちでがんばろうって。


すみません。ブログも螺旋状に脱線しました。


で、「ねじは螺旋」に気づいたので、


螺旋といえば曼荼羅


曼荼羅といえば宇宙


そうだ


ねじとペンギンで宇宙を表現しよう


に至りました。

単純www


それでこうなりました。ジャーンkirakira2kirakira2



ねじ×ペンギン×曼荼羅
です(まんまですね笑)


以前にも書きましたが、洋の東西を問わず共通の中心を持つ円と正方形は宇宙を表現します。レオナルド・ダ・ヴィンチの時代ルネサンスでも円と正方形のデザインは多く用いられました。


またうまい具合にねじ山は正円なんですよね(変化をもたせて六角ボルトを描きましたが中は正円yellow19peace


さらにその左右にねじやドライバーを持ったペンギンを仁王像のようにねじ×ペンギン×曼荼羅の守護神として配置しました。




色は古式ゆかしく五色を使うことにしました。


私なりのねじとペンギンによる宇宙表現です。


ちなみに4羽の小さいペンギンがもっているねじたちはうちの家族がそれぞれ好きなものです。CAPボルトが好きだというサンコーインダストリー株式会社の社長さんの意見も取り入れました。


このイラストは「最後の晩餐×ペンギン」の下に描きます。


さて、いよいよ明日は再び現地入り。

暑いだろうなぁ。気をつけて行ってきますyellow24























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最後の晩餐×ペンギン巨大壁画 7

2021-08-05 09:06:00 | 最後の晩餐

よもやま話のつづきです。

「最後の晩餐×ペンギン」の周りにねじを描くことにしたのは前々回書きましたが、私の中に素朴な疑問が生まれました。



そもそも"ねじ”とはなんだろう…




サンコーインダストリー株式会社の社長さんによると6/1はねじの日で、日本に伝わったのは種子島の鉄砲伝来の時。鉄砲の部品に使われていたそうです。

詳しくはぜひウィキペディア検索yellow12


Wikiによると木工や農業中心の社会の日本では伝播されたねじを利用発展するすべ、というか必要がなかったみたいですね。


それが『1860年、遣米使節として渡米した小栗忠順は、ワシントン海軍工廠を見学後、西洋文明の原動力は「精密なねじを量産する能力である」と考え、1本のねじを持ち帰った』そうです。


タイムリーなことに、ちょうどこのエピソードがNHKの大河ドラマ「青天を衝け」でやっていました。見られた方はおられますか?






たった一本の小さなねじでも、歴史を動かす大きな力があるexclamation2kirakira2 kirakira2



たかがねじされどねじexclamation2です。




とまぁ、歴史以外にも構造とか種類とかいろいろねじについて勉強したのですが、


では私はそのねじで何を表現しよう。

ねじの何を表現しようかとまた悩んだわけです。


そんなときはひたすらスケッチ。



そこで私はあることに気がつきました。


ねじって螺旋やん



つづく…









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最後の晩餐×ペンギン巨大壁画 6

2021-08-04 18:02:00 | 最後の晩餐

やはりというか思った通り大阪は緊急事態宣言となりましたyellow22

そんな中でも無事に塗装工さんたちが関西に戻ってきてくれたので制作再開です。よかったよかったyellow16

昨日は塗装工のMさんと今後の制作の打ち合わせを現地でしてきました。



打ち合わせでは主に私の要望を理解してもらうことが大事になります。
意思疎通というのはとても難しいので、いろいろ資料を準備してのぞみました。


しかし塗装の熟練工のMさん曰く「こんな壁画は大きいうちにはいらへんで。わしはもっと大きいのをいつも描いとる」


屋根やら屋上やら大きな看板文字書を生業にしてはるので、私にとっては大きい幅約5.5メートル×高さ約9メートルもなんてことなくてすぐ描けるらしいですase2sikusiku

なので、むしろかなりアドバイスをいただいかもyellow12ase2ase2



打ち合わせ内容で特に難しかったのがイメージした色と実際の塗料の色との擦り合わせです。


小さな色見本を見て決めるので、それが大画面になったときにどうなるのかあまりよくわからなくて…こちらもかなりご指導いただきましたyellow12hahaha




今後は頼もしい塗装工さんたちにうまく自分のイメージを伝えるのが当面の仕事となりそうです。


が、がんばろう私
yellow12

(お願い塗らせて…orz)








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