■ 一人綴り

イロイロやってますが、停滞中。(モノが出来たらアップする感じですから...。)更新はしますが数が減るかも。

■ カット編集

2012年04月08日 | ●○ Tips ( IMAGE )  ○●




 ノンリニア編集ソフトが来たのもあるので、ちょっと動画への編集に
ついて書こうかと思います。
 
 今のVTRと言うのはエジソンの特許なんだけど、その時代から考える
と映像と言うのは凄く歴史を刻んだなぁと思います。

 ただ、VTRが今のように家庭に下りてくるには結構時間がかかってて
映像を撮る機材と言うのは、VTRではなく、初期はフィルムだったよう
です。

 フィルムというのは、レンズつきフィルム(写るんですとかのよう
に観光地とかで売ってる、簡単に撮れるアレ)や、一眼レフなどで使
うモノと同じなので、すが、コンシューマに降りてきたのは映画で使
う35mmやドラマ撮影で使われていた16mmとかではなく、8mmというモノ
でした。通常8mmというとフィルムのコトだったりします。

 フィルムの場合、写真を撮ったことがある人だと経験があるかと思
いますが、 【 現像 】 という作業が必要になります。この個人
で購入できる8mmというヤツもフィルムなので基本的にクッキーの缶み
たいな丸いケースに収めて現像してもらう感じになります。

 当然、枚数が凄まじく長さも相当なモノですから、現像をしてもら
うのも場所を択んだりするし、何よりも出来上がってから現像が終わ
るまでに時間がかかる感じでした。

 ちなみに、8mmというのは5分の尺しかなくて、トーキンになったの
は後期型。つまり、初期の製品はサイレンスだったので、文字を入れ
込んで作らないとクチパクのままだった訳です。

 今ではトーキンの映像が撮れるようになっているのですが、今市場
に出ているコンシューマのカムコーダというのは、完全なるデジタル
DATAで記録するモノとなっています。

 とりあえず、8mmの場合、


 【 現像されたネガに光を当ててプロジェクターで
   照射している 】


感じですから、コンポジット+RCAでテレビに送れるようなモノでは
ありません。多分、8mmという言葉でひっくるめて耳にするのは


 【 VTR-8 】


のコトではないかな?と思います。実は、このVTR-8と8mmというの
は全く別物で、


【 8mmフィルム 】

  写真のネガのように、1コマごとに像が刻まれたモノが
  そこにある

【 VTR-8 】

  磁気記録方式のテープに映像DATAを記録しているモノ


です。つまり後者は当時のベターやVHSのビデオデッキとかで編集
できるのですが、前者は、全然異なる感じだったといえます。

 フィルムの場合、物理的な切り貼りをしますから。w

 実際は、縦にコマが並んでいるモノなんですが、今回はブログ
の都合上横で画像を作っていますが、フィルムというのはこんな
感じで


【 それぞれのコマが写真として刻まれている状態 】


です。


■ フィルムのイメージ('▽')フィルム!



そして、それを切り貼りしていきます。例えば、赤い部分が不要
だったとしましょう。


■ 不要な部分 (°△°;)



その場合、フィルムカッターで位置合わせて裁断します。


■ 切り取り('▽')ノシ キッタ~♪



これが 【 トリミング 】 の作業です。この絵では後ろの方
を切っていますが、前後にある不必要な部分を切り取り、必要な
部分だけを残す作業をそう言います。

 そして、この後に、必要なショットと繋いでシーン構築を行っ
ていきます。フィルムの場合、セロテープで繋げる作業になりま
す。


■ 貼り付ける('▽')シーン、デキタ~♪


   
 VTRの場合には、デッキが2つあってソースを入力する機材と
録画する機材があって、その二台で必要なショット部分にスチ
ルかけながらVTRとして保存する感じだったといえます。

 当然、VTR-8はVHSとかと同じ磁気記録方式ですから、フツー
にコンポジット+RCAで送れたと言えます。

 では、この映像ですが、互換性ってあったのか?というと、
ヨーロッパみたいなPAL圏だと違うと思うんだけど、日本やア
メリカのようにNTSC圏では、あからさまに互換性がありませ
んでした。

 フィルムとVTRの段階で物理的にも記録してる方式にも互
換性はなく、その片鱗すら見当たらないような状態なんです
が、一番の違いは方式とフレームレートです。

 VTRと言うのは、基本的にテレビの放送を意識したソース
なのですが、NTSC圏では、インターレーススキャンを採用し
ています。(PALは24Pじゃなかったかな?)つまり、


【 走査線ごとに映像を入れ替えながら表示させること
  で単一の画像を送るビットレートを稼いでいる状態 】


です。この時代はアナログなのでビットレートって概念すら
ありませんが、そんな感じです。そして、数字でみても全然
異なります。

 8mmと言うのは15fpsのプログレッシブスキャン相当(写真
に走査線が入っていたら故障ですから...。)なんですが、
VTRの場合29.97iという数値なので全然互換性がないんです。

 また、フィルムですから、VTRにする場合、フィルムスキ
ャナーで読み込んでそれをシーケンシャルにして処理する
感じなんだけど、この手の事が、VFXを使う時代になってボ
トルネックになりました。

 ジョージ・ルーカス氏がこの部分を解消すべくデジタル
シネマを提唱されコトに望まれたおかげで配信とかがラク
になったのもあるのですが、それまでの作業というのは


【 24F→29.97i 】

  VTRでコンポジションする為


【 29.97i→24F 】

  VTRでは上映できないのでフィルムに
  書き出せる形式にする


という非常に手間のかかる作業をしていた訳です。つまり、
フィルムスキャナー通さないと編集すら出来ないという状態
ですから、


【 1フレーム分の取り込み速度 x24 x映像の時間 】


という3DCGのレンダリングみたいなのが二重にかかってた感
じです。それでも、スケジュール通りに作品が上がってくる
のですから映画製作というノアh凄いスタッフの集まりなん
だなというのをつくづく感じます。

 フィルムで上映という流れだと、ここは変わらないのです
が、今のコンシューマでは、VTR用のテープはまず使いません
から、そこは変わった部分だといえます。

 テープについて言うと、VTR-8やHi8というのはアナログ記
録で、当時のテレビの解像度相当ですからアップスケーラー
でもかまさないと今のケータイのディスプレイでも汚く写り
ます。

 汚いというよりユルくなります。これは解像度が圧倒的に
足りていないからです。この理由は一つあって、アナログ時
代にNHKはアナログハイビジョンという放送を行っていたので
すが、この時の解像度が、実はDVDよりも低いんです。

 当然、Hi8やVTR-8はその解像度よりもはるかに低いモノで
すから、サイズ的には昨年度で終了となったMovaの3GPとか
で利用されていた 【 QVGAサイズ 】 というのが近いと
言えます。

 では、DVカムはどうかというと、テープというメディアが
似てても全く別物で、これはDVDにそのまま使えるような


 【 720x480/29.97i 】


で記録できていました。そして、ビットレートも圧縮率が
今のハイビジョンハンディーカムよりも断然低かったので
とんでもなく高いビットレートが割り当てられています。

 ただ、その状態でも非圧縮のAVIコンテナを使ったモノよ
りも断然軽かったのは言うまでもありません。

 この方式で記録するDVカムもコンポジット+RCAで取り
込みができるのですが、業務用もコンシューマもノンリニ
アやる時にそんなアホなコトをしている人は居ません。w

 業務用だとBNCですし、コンシューマだとIEEE 1394aの
端子(MacだとFirewireと呼んでました。確かbまで出たん
だよね。アレって...。)にて取り込む感じで、それをDV
コーディックでとりこで編集する感じです。

 コンポジット端子やS端子の場合、映像はD1固定っぽい
入力になるので、露骨に汚いのですが、IEEE 1394だとソ
レがない感じです。

 というか、コンポジットやS端子でアナログソースだと
ノイズ噛むので、そこが痛々しい感じです。

 このIEEE 1394を使ったモノですが、ソニーのHC1の登場
で変わります。


 【 流れて言った時間を、思い出という自分だけ
   の中で劣化させるよりも、そこに残った時間
   として、何度も思い出せる機材 】


ハイビジョン時代がその機材でコンシューマに降りてきた
のですが、当時はHDVカムということで、mini DVテープ
を使うソリューションでした。

 なので、取り込みもIEEE 1394でした。というより、シ
ョルダーマウントもmini DVテープ使っていましたから、
業務用ほどではないですが、圧倒的な解像度を得られる
機材だったのは確かです。ただ、これも変なテープ使う
とフロッグとか出てボロクソになるので、書き換えて使
うようなユーザーには使いにくいモノだったようです。

 この時にSD解像度に引導を渡すような機材が登場しま
す。それが 【 DVDカム 】 です。

 民生のDVDプレイヤーやレコーダーでそのまま使える
というコンセプトなんですが、


 【 所詮は、MMPEG-2_PS 】


です。映像ソースの段階で8Mbpsとかで記録して綺麗な
わけもなく、DVカムのほうがマシという


 【 地獄の使いのような機材 】


でした。多分、当時VISTAとMeがあったら


 【 死と恐怖と旋律の不幸を呼ぶ劣悪御三家 】


として恐れられたかも知れません。当然、こんなモンは
サックリと死亡し...。AVCHDカムが登場します。

 この時にエンコーダが二つ搭載されていて、通常のDV
Dプレイヤーでも再生できるような状態になっていました。

 ただ、画質と記録時間は酷かったですが...。というの
も、DVD自体が4.7GBしか記録できないにも関わらず、シ
ングルサイズのDVDに焼くモンですから、今のネットブッ
クを拡張したような容量しか記録容量がないという恐る
べしモノが出来上がった訳です。

 そう、既に、内部処理で使う物理メモリー領域みたい
なのに動画記録しようって発想ですから上手く行くわけ
がありません。

 また、DVDを作る工程って業務用のカムコーダで高画質
なのを撮影してソレをDVDにしていたり、フィルムをキネ
コで落として、デジタルリマスターしてDVDにしてる感じ
ですから、全く別物なんですよね。

 業務用のソレだと機材のメカニカルな部分が載ってし
まうからあの当時のビデオカメラはとにかく重たく


 【 撮れば撮るほどに強くなる 】


という 【 酔拳なのか? 】 というようなシロモノ
でした。一眼レフって重たくてもその機材の性能が高い
から重さがあっても提供してくれる絵を見れば納得でき
るのですが、このDVDカムについては、ソレがなかった
感じです。

 というのも、MPEG-2の特性が出てしまう酷いモノだっ
たからです。まず、MPEG-2と言うのは、ざわめく画像の
処理を行った場合、とにかくノイズが出ます。

 また、圧縮率を上げたJpegみたいにモスキートまで出
る特性もあります。

 これをビットレート上げて処理部分で消す必要がある
のですが、そうなっていないので、噴水とかを撮影する
と


【 Niveのパーティクルテストですね。わかります。 】

('▽')ワァ~、コンポジットダァ~!ハジメテ ミタ~!


とトンでもない勘違いをされかねない代物でした。

 ブロックノイズって地デジ環境でテレビ見てらっしゃ
る方だと経験済みだと思うのですが、電波状況が悪くな
ると四角いノイズが出て破綻するアレがブロックノイズ
です。

 これって大変な内容で、てんぷらを揚げるような映像
を撮るとした場合、衣をつけるまではフツーなんですが、


【 油に入った瞬間にモザイクかかった感じになる 】


ので


【 天ぷら...。どこまでグロかったんだ? 】 

【 放送禁止コードにひっかかる天ぷらって一体? 】


という状態になります。そして、油から上げるとフツー
の天ぷらになるので


【 グロかったので差し替えですね。わかります。 】


と、再び何が何だか分からないような勘違いをされる
可能性があるような代物でした。ソコまで酷いのが残
るわけもなく、後期では


 【 HDD記録型のHDカムで残っていた 】


という感じです。これにAVCHDが載ってくる流れで今
に至る感じなんですが、デジタル記録方式になってか
ら大きく変わったのは


 【 USBでDATAを送信できるようになった 】


というコトです。HDMI出力と言うのは映像取り込み
なので映像の尺と同じだけの取り込み時間がかかる
のですが、今のカムコーダとかはフツーにDATAの
フォルダーがあるので、ソレを使う感じです。

 それをそのまま編集してもいいのですが、フォト
レタッチと同じように不可逆圧縮ってのは劣化する
ので、コンポジットとかが入る場合には、劣化を抑
えたくなるモノです。

 そこで、非圧縮で取り込みするとか、ロスレスを
使う訳です。とりあえず、


【 MAC:Final Cut Pro 】

  Apple Pro Ress


【 WINDOWS:Edius 】

  Canopus HQ


とかで取り込んで編集するとろすれすなんどえ劣化
が少ない状態で編集できます。ちなみに、ロスレス
は可逆圧縮なので圧縮はしてあるけど元のモノに近
い状態で展開できる方式となっています。

 とりあえず、今の段階だと業務用は別ですが、コ
ンシューマでは、USBを使う感じで、ロスレスを使う
時だけ考える感じかなと。

 最初に、編集はトリミングと接続で出来ているの
を書きましたが、この基本的な部分はデジタルでも
同じです。

 ただ、それがテープとかフィルムカッターとかを
使わない状態で行える感じですね。ノンリニア編集
ソフトはPCだけで使うようなモノでしたが、今は、
タッチパネルのタブレット端末でも使えるようにな
っています。

 Eee Pad Transfomer TF201とか新しいiPadとかで
も動画編集ソフト(有償のヤツが便利)もあります
し、実は切り貼りとタイトルとか追加する程度しか
できないけど、PLAYSTATION 3でもファームウェア
のアップデートで動画編集ソフトを使いでき、USB
経由で内臓HDDに動画を送り込むとソレを編集して
YouTubeとかにアップできるサイズの動画を作る事
ができます。

 とりあえず、この手のモノって、基本的に


 【 それぞれのトラックが1本しない 】


のですが、この編集って


 【 カットやショットが出来てる上での作業 】


だからなんですよね。つまり、


 【 ソレができていることが前提条件だと
   ソレで大丈夫 】


という内容です。では、PCのソフトだとどんな感じ
なのか?と言うと、動画編集ソフトではトラックが
1本のモノが多いですが、複数のトラックを使える
モノもあります。


 【 オーバーレイトラック 】


と言うのがノンリニア編集ソフトでは使えるのです
が、これが、


 【 平面のコンポジット 】


だと大丈夫だったりする訳です。

 X5が出るVideoStudioですが、このソフトでは、12
の頃からオーバーレイトラックの


 ■ 自由変形
 ■ 移動
 ■ キーマスク


が可能でした。

 先日購入した、Power Director 10 Ultraでは、
オーバーレイトラックのコントロールがGUIで自由
に動かせるようになっていて、時間軸に合わせて、
座標変化とかサイズとかをコントロールできる感
じになっていました。

 Niveやjavieはコンポジットツールなので、長い
尺は作れませんが、この二つのソフトでは、座標変
化と回転などをキーフレームの間でその振る舞いを
行わせるようなつくりになっています。また、カメ
ラも入るので面白い動きをつけれます。

 AfterEffectsやCombutionとかと違うのは3D形状
サポートの有無じゃないかなと。

 ただ、ノンリニア編集ソフトも簡単なコンポジッ
ト機能程度だと実装している感じですね。

 映像ってデジタルの場合にはやり方は様々だと
思うのですが、ザックリと書くと作るものが決ま
ってる場合


 (1)ショットを作る 
 (2)トリミングとカットで繋ぐ
 (3)音を入れていく(ミックス済みの音)
 (4)カラコレ&音の調整


という感じじゃないかなと。

 PC使う場合で、フリーウェアだと


 ■ AviUtil
 ■ AviDemux


とかになるんだけど、Ubuntuとかである程度HDとか
が動く場合や、処理能力がある程度見込める場合に
は

【 3DCG 】

 ■ Blender(パーティクルとかを使える)


【 ノンリニア 】

 ■ KDENLive(マルチトラック編集)
 ■ AviDemux(エンコード&フィルタリング)


【 DAW 】

 ■ Ardour(MTR)
 ■ LMMS


【 波形編集ソフト 】

 ■ Audacity(高性能な波形編集ソフト)


【 写真・GIFなど 】

 ■ GIMP


【 タイトル・ロゴ 】 

 ■ Inkscape(PNGで出力)
    

【 DVD化 】


 ■ DVD Styler(オーサリング可能)
 

とかそろえるといいかなと。これに、Javieとか
が増えると、Ubuntu Studioとかでも映像が面白
くなるかなと..。(ソレがない場合には、Blend
erのコンポジションでどうにかしていく感じです
ね。)

 ちなみに、WINDOWS環境だとKDENLiveとArdour
以外はWINDOWS版があるので、これに


 ■ Nive
 ■ Javie


を追加して、ショットを作り、AviDemuxとかで
繋ぐ感じになるかなと。
 
 今の段階で、Blu-RayやBD3Dに関してのみライ
ンセンスの関係で、無料のソフトがないのです
が、とりあえず、DVD製作までの流れだとソレが
可能です。

 ちなみに...。DVDにはDVD Audioとマルチアン
グルと言う機能があるのですが、コレは市販の
ソフトで使えそうなのは高音質ソースのDVD Au
dioのほうだけで、マルチアングルのソレを作る
場合には、業務用のバカ高いヤツを使う感じに
なります。
 
 また、ソレを行う場合、複数のカメラを同時
に入れる撮影になるので、アレはコンシューマ
のハンディーを持ち歩いただけの人だと厳しい
と思います。少なくともカメラの台数だけ人が
居て、その上で撮影する訳ですから、照明が難
しいと思います。

 とりあえず、ネットにアップするだけだと、
トランスコーダーって結構ありますからやりや
すい時代になったように思います。

 基本は、不用な部分を削除して必要な部分を
繋げて、それが良く見えるようにしてシーンを
作り、ソレを繋げて完成させると言う感じです。

 リアルタイムの放送は違うけど、録画された
映像やファイルとなっている映像で考えると、
コンポジションとかタイトルとかPinPとかは最
終的な編集ではなくて、

【 ショットやシーンの構築の段階の処理 】

であって、それが出来ている素材を組み合わせ
る作業は、最初に書いたアレが基本です。

 トラック数の多さと言うのは何かが重なる場
合に必要になるのですが、実際はやり方のお話
になります。この手の事はまた別の機会に書こ
うかな?と思います。

 あっ、そうそう。映像って


 【 1フレーム違うと結構印象が
   変わってしまうコトがある 】


ので、この切り貼りする作業と言うのも実は
テキトーにやってるモノではなくて、考えて
行われているモノだったりします。





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