■ 一人綴り

イロイロやってますが、停滞中。(モノが出来たらアップする感じですから...。)更新はしますが数が減るかも。

□ レイヤーが使えない場合のお絵かきの仕方

2012年03月29日 | ●○ Tips ( IMAGE )  ○●




 タブレット端末が出てきて久しく経ちますが、感圧は
ないものの、お絵かきを板タブやマウスでやるよりもは
るかに簡単に、且つ、紙に描く要領(そう、あくまでも
要領。手書き感覚というのだと今はCintiQとかになりま
す。それと、フルHDモデルはマシンスペックが少しばか
り必要になります。)でできる環境は増えました。

 タブレット端末の場合、無料で使えるお絵かきツール
もあるのですが、レイヤーの枚数に制約があるモノが多
いです。

 レイヤーの枚数が多い場合、やっぱりPCでの作業にな
るのですが、今回は、レイヤーの使えないソフトでのお
絵かきの仕方でも書こうかな?と思います。

 WINDOWSをインストールすると、必ず入ってるソフト
に 【 PAINT 】 があります。このソフトはVISTA以
降に進化を遂げ


 【 荒ぶるドット絵の世界 】


から、少し脱却したモノになっています。ブラシも増え
てて、少し描ける物が変わった感じはあります。

 PC買った段階だとグラフィックツールと言うのはコレ
だけなので、それが唯一のグラフィックツールってコト
になります。

 初期段階だと


 【 これとマウスの組み合わせ 】


なので、相当厳しい環境なんですが、タブレット端末
もふんだんにレイヤーが使えるものでもありませんか
ら描く上では似たような状態に陥ることもあります。

 そこで、レイヤーが使えないモノで描く場合のソレ
を書こうかなと思います。

 まず、フツーの作業の場合、原稿がアナログの場合、


 1)マシンが悲鳴を上げて死なない程度で線が
   ちゃんと出る程度の解像度でスキャン!


 2)ソレを二値化して、選択範囲を得やすくする。


 3)白い部分と線の部分が完全に分かれてるので、
   【 白の部分だけ範囲選択 】 をして削除
   して、線画だけのレイヤーを構築する

 4)線画を最上位レイヤーに配置して、基本色と
   なる配色を行う

 5)塗り方にもよるけど、ハイライトやシャドー
   を基本色とは別のレイヤーで配置し

    ・ ハイライト:スクリーン
    ・ シャドー :乗算(もしくは加算)    

   とかで上塗りする


   *)レイヤーを追加しはじめたらこまめに
     保存することをお勧めします。落ちた
     ら泣くに泣けませんから...。
     キリのいいところで保存したほうが安
     全です。この保存ファイルはアンドゥ
     ーはききませんから、個別に保存する
     のが吉かと。(フォルダーに分けると
     あとで何が何だかわからないという絶
     望に満ち溢れた状態にならないのでい
     いかなと)

 6)背景やキャラクターなどの描いていたもの
   を全部表示させてバランス見てよければそ
   れで保存

 
と言う感じじゃないかなと...。

 ただ、コレって

 □ 線画
 □ 色
 □ 効果


が全部別のレイヤーで構築されているので、


 □ 人類に絵の厳しさを教えて余りある
   ような電子の世界からの使者


である 【MSペイント】 では、できない作業だっ
たりします。となると、工程が大きく変わってくる
感じです。

 VISTA以降のMSペイントでは、水彩などで後ろの
ラインが残る塗りができるのでアナログライクにで
きるようになったのですが、デジ絵では致命的なモ
ノがあるので


 【 基本は油絵のような塗り重ね 】


で考えるほうがいいかと思います。キャンバスに油
絵の具でゴツゴツ盛ってく感じのイメージで描く感
じです。


 【 基本は、描いて上塗り 】


と言う工程になります。



とりあえず、ザックリですが、こんな感じで塊を描
いて


□ そんな感じの塊



塗りながら書き加えてく感じのほうがいいかなと思
います。


□ 途中だけど、それで描いてる工程のもの



タブレット端末だと、レイヤー枚数が4枚とかに制限
されるのとかがあるんだけどあの場合、


 □ 背景
 □ 前景
 □ キャラ
 □ エフェクト


で使い切っちゃうので、キャンバスサイズは同じにし
ておいて、それぞれを個別に描いていく(動かす場合
はソレでやります。w)とか、途中工程は保存したほ
うがいいんだけど、


 □ 線画
 □ 着色(基本色)
 □ ハイライト&シャドー(塗り)
 □ エフェクト(描きこみ)


と言うやり方もありかなと。この場合のシャドーと
ハイライトですが、色を決めておいて塗っていくと
色同時が干渉しませんからいいかなと。

 このレイヤーの透明度でコントロールするとかか
り具合を調整できるのでいいかもです。

 ただ、レイヤー効果が全く使えないソフトの場合、


 □ 透明度
 □ 乗算
 □ スクリーン
 □ オーバーレイ
 □ 焼きこみ
 □ 覆い焼き


で、色調変化を与えて透明度で調整するって言う
デジ絵の便利さが全く使えませんから、パレット
に使う色を登録しておくと便利です。


□ パレットに登録



 こうした機能がない場合、画像サイズを少し大
き目にとって、画面端に必要な色を配置し、それ
をスポイトツールとかで選択して塗る感じになり
ます。

 基本的に、レイヤー上だと描画した色というの
は干渉するので、ソレを避けるためにレイヤーを
使う方法があるのですが、それがない場合には、
フツーのアナログでの作業と同じになるので、線
に干渉しないようにやるというのは少し大変だっ
たりします。

 この場合、


 □ 拡大縮小を使いながら塗り、
   最後に線を加筆する

 □ 線画を描いてその上にはみ
   出さないように拡大縮小を
   使って丁寧に塗る


と言う感じになります。拡大縮小を使わない場
合だと、油絵みたいに重ね塗りになるので


 □ ブラシサイズとブラシの透明度をコント
   ロールして塗る


感じになります。ただ、MSペイントだと、ブラ
シの透明度のコントロールは不可能なので、工
程としては

 
 1)塗りに使う配色の決定

 2)塗りでアタリを入れる

 3)配色で塗り重ねていきディテールを
   詰める

 4)線を追加してさらにディテールアップ

 5)細かな部分に色を足して上塗りして仕
   上げる
 

と言う感じかなと。このやり方をすると結構な
色数を使うことになる(MSペイントはグラデー
ション出るような塗りはムリですから。)ので
完全に重ね塗りになります。

 ただ、逆に言うと


 □ パレット決めて色を塗る
 □ 配色指定あり
 □ 色数に制約あり


ってアニメの世界ですから、アニメ調の塗り
だとできなくもないといえます。

 ちなみに、今のMSペイントはラインにアン
チエイリアシングが入るので見た目が滑らか
な線が引けます。


□ アンチエイリアシング

 

エッジの部分に明度の違うのが入っています
がアレがスムージングをしてる感じです。写
真でも通常そうなっているのですが、二値に
すると、このグレイのアンチリエイアシング
部分がジャギーとなって浮き出ます。(初期
のMSペイントみたいな線になります。)

 これはドットで絵を作ってるラスターグラ
フィックツールの特性なんですが、ベクター
の場合、拡大してもこんな感じのドットが出
なかったりします。

 ちなみに、このアンチエイリアシングと言
うのは1ドット程度線の周辺を補間してるので
範囲選択をした場合、その部分だけ残ってし
まう感じです。なので、GIMPとかで範囲選択を
して、塗りつぶすと白いラインが1ドット分だ
け囲うように残ってしまいます。これはエア
ンチエイリアシングがかかってるトコロが分
かれてしまうからです。

 話は少しそれましたが、レイヤーが使えな
い場合には


 □ 上塗りをして絵を構築するのが吉


で、ブラシにも制約がある場合には


 □ シャドー
 □ ハイライト
 □ 基本色


をあらかじめパレットで設定しておくように
してその色でベタ塗りする感じにするといい
かと思います。フォトリアルな感じにする場
合、多分に、MSペイントだとスプレーツール
でドットの混ざり具合で表現する感じになる
かなと思います。

 この手間考えると、GIMPとかって相当便利
だなと感じます。w


(*)追記

   ちなみに、WINDOWSの最初が云々書い
  てタブレット使ってましただとタブレッ
  ト買った後の話になるので、同じフィー
  ルドってことで、この絵はマウスでガシ
  ガシと描いてみました。

  マウス絵難しい...。というか、


   【 マウスとペイントの
     組み合わせはキツい 】


  と言うのを再確認させてもらいました。w





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