F1は今シーズン最後のレースとなるアブダビGPが開催
となります。
F1唯一のトワイライトレースとなり、スタート時と
日没後の路面温度の変化などがあるレースとなります。
既に今シーズンのドライバーズタイトルとコンスト
ラクターズタイトルは確定しており、メルセデスAMG
がコンストラクターズで4連覇、ルイス・ハミルトン
選手(メルセデス)AMGもメキシコGPでタイトルを獲
得しています。最終戦の結果で最終的なドライバーズ
ランキングとコンストラクターズランキングが決定し
ます。
最初のセッションであるFP1は、
■ 気 温 : 26℃
■ 路面温度 : 43℃
の中行われました。FP1ではではウルトラソフトで
走行を開始するドライバーが多く見られました。
このセッションですが、ハースはケビン・マグ
ヌッセン選手のかわりにアントニオ・ジョヴィナ
ッツィ選手が、フォース・インディアはエステバ
ン・オコン選手にかわり、ジョージ・ラッセル選
手がステアリングを握っています。
コースにラバーが乗っていない序盤はコースオフ
やスピンを喫するドライバーも見られましたが、
セッションが進むにつれて路面は改善。タイムが
出始めます。
このセッションでは、ブラジルGPを制したセバス
チャン・ベッテル選手(フェラーリ)が1'39.006
でトップタイムをマークしています。
2番手には0.120秒差で2017年王者ルイス・ハミ
ルトン選手(メルセデスAMG)が着け、3番手には
0.148秒差で最年少王者記録のマックス・フェルス
タッペン選手(レッドブル)が続いています。そし
て5番手のバルテリ・ボッタス選手(メルセデスAM
G)までが1分39秒台のタイムをマークしています。
マクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソ
選手(マクラーレン・ホンダ)が7番手タイムをマ
ークしており、ストフェル・バンドーン選手(マ
クラーレン・ホンダ)が8番手タイムをマークし、
トップ10圏内で1回目のセッションを終えています。
FP2は、
■ 気 温 : 25℃
■ 路面温度 : 32℃
となっており、FP1よりも10℃以上低いコン
ディションでスタートしました。
FP2は予選と決勝のコンディションと同
じ条件となる為、各チームがセッション開
始からにコースへ向かい、大部分のドライ
バーがスーパーソフトでプログラムをスタ
ートしています。
30分を経過した時点でウルトラソフトでの
タイム計測となり、セバスチャン・ベッテ
ル選手(フェラーリ)が1'38.026をマーク
し、その後、2017年王者のルイス・ハミル
トン選手(メルセデスAMG)が自身が保持し
ていたコースレコード(1'38.434)を更新
する1'37.877を記録してタイムシートのト
ップに立ちます。
その後、各ドライバーは、スーパーソフト
とウルトラソフトでの長めの走行にプログ
ラムへと移行すると、ロングランではトッ
プ3チームが他のチームよりもおよそ1秒ほ
ど速いペースで走行していました。
最終的に路面温度は29℃まで低下しており、
その後に上位勢は予選アタックは行ってい
ない為、2017年王者のルイス・ハミル
トン選手(メルセデスANG)が1'37.877で
FP2でコースレコードを更新しトップタイ
ムをマークしています。
2番手には0.149秒差でセバスチャン・ベッ
テル選手(フェラーリ)、3番手にはダニエ
ル・リカルド選手(レッドブル)が0.303秒
差で続いています。
マクラーレン・ホンダは、Tウイングを外し
たパッケージでセッションを実施しており、
フェルナンド・アロンソ選手(マクラーレ
ン・ホンダ)が10番手タイム、ストフェル
・バンドーン選手(マクラーレン・ホンダ)
が12番手タイムで初日のセッションを終え
ています。
このセッションでは、ロマン・グロージャ
ン選手(ハース)は電気系のトラブルで12
周の走行にとどまっています。
その南米からF1は中東へと飛び、今回の舞台であ
るアラブ首長国連邦のアブダビのヤス島にある
ヤス・マリーナ・サーキット
へとやってきました。
■ サーキット
この回のレースの舞台ですが、
【 ヤス・マリーナサーキット 】
コ ー ス 全 長 : 5,554m
コ ー ナ ー 数 : 21コーナー
周 回 数 : 55周 | 反時計回り
エ ン ジ ン負 荷 : 全開率 : 57%
ブ レ ー キ 負 荷 : 使用率 : 17%
燃 料 消 費 量 : 1.91kg/周
フューエル・エフェクト : 0.35秒/10kg
最 大 高 低 差 : 11m
となっています。
レースは、日没前からナイトレースに変化するト
ワイライトレースのため、路面温度の変化が激しい
ためタイヤマネージメントが重要になります。
コースレイアウトは、レーシング専用セクション
と市街地をイメージしたセクションとを組み合わ
せた独特なものとなっており、およそ1.2kmのロ
ングストレートや、連続する低速の90度コーナー
など、セクター毎にマシンに対する要求が変化す
るテクニックな一面を持っています。
前半は超高速サーキット、後半は低速のストッ
プ・アンド・ゴーといった趣。コース上のアップ
ダウンは殆ど無い平地となっており、コース幅が
広くエスケープゾーンも多くなっています。
トップスピードはDRS区間の8コーナー手前で時速
331kmで、1.2kmの距離を約14秒間エンジン全開で
走るためICEへの負担が大きくなります。
同じくDRSが使用可能な11コーナー手前でも時速
320km程に達するため、両コーナー手前はハードブ
レーキングとなりブレーキへの負荷が大きくなりま
す。
エンジン全開率は57%で平均速度は時速190kmと
カナダGPのジル・ビルヌーブ・サーキットとほぼ
同じです。
燃料消費量はシーズンTop5に食い込む悪さで、
オーストラリア
カナダ
オーストリア
ロシア
に続いて燃費が悪くなります。2から4コーナーは
エンジン全開区間で低速のセクター3はタイヤに大
きな負担を強いることになります。
■ タイヤ
今回、ピレリは、
■ ソフト
■ スーパーソフト
■ ウルトラソフト
の柔らかい側の三つのコンパウンドを用意しており、
各ドライバーは
と言う選択をしています。
■ 記録
現役ドライバーでの優勝者は
2009年 セバスチャン・ベッテル選手
2010年 セバスチャン・ベッテル選手
2011年 ルイス・ハミルトン選手
2012年 キミ・ライコネン選手
2013年 セバスチャン・ベッテル選手
2014年 ルイス・ハミルトン選手
2016年 ルイス・ハミルトン選手
となっており、セバスチャン・ベッテル選手(
フェラーリ)とルイス・ハミルトン選手(メル
セデスAMG)が共に3度の優勝をしており、二連
覇をしています。昨年のレースでは、ルイス・
ハミルトン選手がポール・トゥ・フィニッシュ
を飾っています。
■ スケジュール
アブダビGPのスケジュールですが、
【 11月25日(土) 】
■ フリー走行3回目
19:00~20:00(現地時間 14:00~15:00)
■ 公 式 予 選
22:00~23:00(現地時間 17:00~18:00)
【 11月25日(日) 】
■ 決 勝
22:00~(現地時間 17:00~)
となっています。今年もF1のライブ中継は有償放送の
みとなっており、CS放送/フジテレビNEXTとオンデマ
ンドのDAZNでのストリーミングで行われており、
【 11月25日(土) 】
■ フリー走行3回目 18:55~20:10
■ 公 式 予 選 21:50~24:00
【 11月25日(日) 】
■ 決 勝 21:30~24:50
にて行われます。