水瓶

ファンタジーや日々のこと

春一番・北のエミシのお話

2016-02-14 18:35:09 | 民俗のこと
昨晩から台風並みのすごい風で、春一番だそうですが、春一番てこんな激しかったっけ。。。

森のなかまの体調もいまいちということで家にいましたが、それならゆっくり休めばいいものを、
風の強いベランダで写真を撮ったり、懐中電灯を撮ったり、革製品をこすったりして落ち着きのない森のなかま。
まあそれで疲れが取れればいいんですけど。私は私でKindleで少々買い過ぎてしまいました。。。
うーん、うちにいたらいたでお金が使えてしまう現代社会よ。便利だなあ、くそう。

今日は主に、正月実家にいた時に見つけた本を読んでいました。
母が買ったはずなんですが覚えがないそうで、「あんたが買ったんじゃないの?」と言われましたが私じゃないぞ。
たぶん買ったはいいが読まないまま時がたってしまったのでしょう。「エゾの歴史 北の人々と『日本』」

私がこの手の学術っぽい本を読めるタイミングは年に一、二回あるかないかで、はずみがつけば続けて読むんだけど、
かなり頭の具合が良くないと息切れします。
しかもこの本、漢字が多い(しかも現代では見慣れない地名・人名)、年号が出て来る、文章が歴史上級者向け、
みたいな感じで難しく、けっっこう読みづらいです。
でも一度、エミシ・エビスについてくわしく書かれた本読みたいなと思ってたので、それにはうってつけのようです。
そう、エミシ・エビス・エゾ・アイヌなどについて書かれているのです。
エミシ・エビスについては、出雲よりも、北方をたどる方がいいのかも。
まあ、はっきり結論は出せないようなんですけれども。

奥州平泉のこと、エミシともエゾとも読む蝦夷のこと、エゾの三派・日の本・唐子・渡党、
十三湊、安藤氏、蝦夷管領、松前藩、黒龍江河口流域、サハリン、オホーツク文化、擦文文化、などなど。
同じ「エゾ」という言葉でも、古代・中世・近世ではそれぞれ示される対象が違うそうで、大変ややこしいです。
それにしてもわからないのは、古代、中世ぐらいの人って、
自分の住んでいる土地や関わりのある土地を、どうやってとらえてたんだろうと。
今は詳細な地図で、上空から見た形の日本やその周辺を知ってますけれど、
地図のない昔って、どうイメージしてたんだろう。

義経=チンギスハン説なんてありましたが、これは義経が本当に大陸に渡ってチンギスハンになったかどうかよりも、
その頃は、そういうことがまんざら荒唐無稽ともいえない、それが起こりうる状況があった、
ってことが言いたかったのかもなあと思いました。
つまり、鎌倉幕府に対抗できるだけの強い勢力が北東北から北海道にかけてあって、
その勢力は中国大陸の勢力と密につながるルートを持っていたという。網野善彦さん系の話ですね。
網野さんの本は相当クセ強いけど、面白いんだよなあ。近くにいたらやだろうけどなあ。

写真は東北三大駒の人形です。
中世アジアの騎馬の人々も、船に乗って、わりとひんぱんに海を行ったり来たりしてたんでしょうか。
馬も酔う酔う、北海波よお~♪(メロディーてきとう)

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