色あざやかで楽しげな、これは香川の人形です。
今回は牛の人形をトリミングしてみました。
人形の家の日本各地の人形コーナーは、特に牛馬に焦点を当てて展示したものではないんですが、
ざっと見ても、ああ、西は牛、東は馬が多いなあという印象でした。
庶民は、牛馬は農耕や運搬に使うのが主で、あまり馬に乗る習慣はなかったようです。
日本の在来種の馬は小型で、力仕事には牛の方が向いていたようで、
馬はどちらかというと、武士の乗り物という感じが強かったんじゃないかなと思います。
牛はトラックやトラクター、馬はバイクや乗用車、みたいな感じかなあ。
しかし牛の乗り心地ってどうなんでしょうね???
東北に牛も馬も多かったのは、いい牧(牧場)があったからのようです。
牧で牛や馬を放牧していて、適当に育った頃につかまえてならし、都の方へ売りに行く。
福島の相馬の野馬追が有名ですよね。
青森では南部牛が有名だそうで、鉱山から出た鉄くずなどを長野の方まで運んで、
帰りは牛も売って手ぶらで帰って来るような博労仕事があって、
だから信濃川流域には南部牛が多かったそうです。
まだこの時代にはホルスタインは日本に来てないと思うんですが、
ホルスタイン以外にも白黒ぶちの牛はいたんだなあ。
大阪と滋賀の牛が三白眼で似ていますね。
今、ウィリアム・H・マクニールという人の「世界史」を読んでまして、
これがなんとたった上下二巻読むだけで(分厚いけど)、世界史が近代までわかってしまうという、
まるで三日で5キロやせるみたいな、とても虫のいいすばらしい本だそうなのです。
ちょうど四大文明について書かれた一章目を読み終えたところです。
宮本さんの本に書かれてたのと似たような話が結構出てきました。
四大文明の大きな背中押しポイントになったことがいくつかあって、その最初の方の一つが
牛と鋤のコラボレーションによるイノベーション!!!
牛や馬に鋤をひかせて畑を耕すと、人が鍬で土を掘り返すのに比べて、作物の収穫量が倍増し、
それが結果、文明の大きな時計の針をぐるぐる進めることになったらしいのです。
これをイノベーションと言わずしてなんと言おうか。
収穫量が倍増すると、自分らが食べる分を越える余剰作物が出る。
それを税として薄く広く取り立てて、都市を作るような王様が出て来るのです。
なんか王様ずるいじゃん!という気もしますが、これが必要悪というか、
宮本さんも書いてましたが、やはり不作凶作の時には世が荒れて、盗賊や強盗がはびこるようになるので、
そうした行為への抑止力になるような秩序をもたらすことのできる、
自分らよりも圧倒的に力を持つ、強い権力を望むものなんだそうです。
不作凶作は今よりもはるかにひんぱんに起きましたから、本当に深刻なんですね。
両刃の剣みたいな面もありますが、突然何の予告もなく襲って来て、殺されたり家を焼かれたりするよりも、
定期的に決まった分量の作物を持って行かれる方がまだまし、という感じなんでしょうか。
骨折と脱臼のどっちがいいか、みたいなやな選択ですけどね。。。
ちなみに、鋤を使った畑や田んぼは長方形になるそうで、これは日本でも同じです。
だからそれ以外の形の畑や田んぼ、丸いのとか正方形とかなんかよくわからない形とかもあったそうなんですが、
っていうのは、棚田や段々畑は別として、鋤を使う以前の、すごく古くからあったものなんだそうです。
条里制とか班田収授のなんとかよりも前から。そういう田畑は関西の方に多いらしいです。
田畑の形からもそういうことがわかるんですね。すごいなあ。
でもこの本面白いです。書かれたのは結構前なんですけど、
あんまり個人に焦点を当てすぎずに、文明同士の横のつながりを意識してるというか、
人工衛星で上空から地球を見てるような視点で眺めてるというか。
この文明でこういうことが起きた時、あっちの文明では何が起きてたか、とか、
その間にはどんな関連があったのか、とか。
歴史は細かく見出すといくらでも見所があって、長くなりがちなんだろうけれど、
こういう感じならわりと短くまとめられるのかな。
でも古代は、まだあんま色々ややこしくないからいいなあ。。。
鹿児島の牛は石のようです。桜島の噴火で出来た軽石とか?
他とだいぶ雰囲気が違いますよね。へええ。。。
大分の牛、マンガみたいな顔してますね。
あ、香川と広島の牛も顔似てる。近い所のはなんとなく似てますね、やっぱり。
根性出せば、どの地方の牛の人形か当てられるようになるかも。
こころ旅、秋の旅最終週の沖縄に来てしまいました。。さびしいよう、ぐっすん。
真ん中にでべそみたいな山がある、牛の島といわれる伊江島が出て来ました。
なんと5000頭もいるんですと!子牛、かわいいんですよね。。。
うん、これから仔牛のなんとかは食べないようにしよう。
大人の牛は………まあ、あの、心を鬼にして、食べさせていただきます。
だっておいしいんだもんよ~~~
うーん、でもいっぺん、牛に鋤を引かせてみたいなあ。あと地引き網引いてみたいです。
今朝は正月に実家に帰った時のような冷え込みでした。冬の嵐。
雪の降った地域の方は充分気をつけて。。
今回は牛の人形をトリミングしてみました。
人形の家の日本各地の人形コーナーは、特に牛馬に焦点を当てて展示したものではないんですが、
ざっと見ても、ああ、西は牛、東は馬が多いなあという印象でした。
庶民は、牛馬は農耕や運搬に使うのが主で、あまり馬に乗る習慣はなかったようです。
日本の在来種の馬は小型で、力仕事には牛の方が向いていたようで、
馬はどちらかというと、武士の乗り物という感じが強かったんじゃないかなと思います。
牛はトラックやトラクター、馬はバイクや乗用車、みたいな感じかなあ。
しかし牛の乗り心地ってどうなんでしょうね???
東北に牛も馬も多かったのは、いい牧(牧場)があったからのようです。
牧で牛や馬を放牧していて、適当に育った頃につかまえてならし、都の方へ売りに行く。
福島の相馬の野馬追が有名ですよね。
青森では南部牛が有名だそうで、鉱山から出た鉄くずなどを長野の方まで運んで、
帰りは牛も売って手ぶらで帰って来るような博労仕事があって、
だから信濃川流域には南部牛が多かったそうです。
福島 京都
大阪 滋賀
大阪 滋賀
まだこの時代にはホルスタインは日本に来てないと思うんですが、
ホルスタイン以外にも白黒ぶちの牛はいたんだなあ。
大阪と滋賀の牛が三白眼で似ていますね。
今、ウィリアム・H・マクニールという人の「世界史」を読んでまして、
これがなんとたった上下二巻読むだけで(分厚いけど)、世界史が近代までわかってしまうという、
まるで三日で5キロやせるみたいな、とても虫のいいすばらしい本だそうなのです。
ちょうど四大文明について書かれた一章目を読み終えたところです。
宮本さんの本に書かれてたのと似たような話が結構出てきました。
四大文明の大きな背中押しポイントになったことがいくつかあって、その最初の方の一つが
牛と鋤のコラボレーションによるイノベーション!!!
牛や馬に鋤をひかせて畑を耕すと、人が鍬で土を掘り返すのに比べて、作物の収穫量が倍増し、
それが結果、文明の大きな時計の針をぐるぐる進めることになったらしいのです。
これをイノベーションと言わずしてなんと言おうか。
収穫量が倍増すると、自分らが食べる分を越える余剰作物が出る。
それを税として薄く広く取り立てて、都市を作るような王様が出て来るのです。
なんか王様ずるいじゃん!という気もしますが、これが必要悪というか、
宮本さんも書いてましたが、やはり不作凶作の時には世が荒れて、盗賊や強盗がはびこるようになるので、
そうした行為への抑止力になるような秩序をもたらすことのできる、
自分らよりも圧倒的に力を持つ、強い権力を望むものなんだそうです。
不作凶作は今よりもはるかにひんぱんに起きましたから、本当に深刻なんですね。
両刃の剣みたいな面もありますが、突然何の予告もなく襲って来て、殺されたり家を焼かれたりするよりも、
定期的に決まった分量の作物を持って行かれる方がまだまし、という感じなんでしょうか。
骨折と脱臼のどっちがいいか、みたいなやな選択ですけどね。。。
ちなみに、鋤を使った畑や田んぼは長方形になるそうで、これは日本でも同じです。
だからそれ以外の形の畑や田んぼ、丸いのとか正方形とかなんかよくわからない形とかもあったそうなんですが、
っていうのは、棚田や段々畑は別として、鋤を使う以前の、すごく古くからあったものなんだそうです。
条里制とか班田収授のなんとかよりも前から。そういう田畑は関西の方に多いらしいです。
田畑の形からもそういうことがわかるんですね。すごいなあ。
でもこの本面白いです。書かれたのは結構前なんですけど、
あんまり個人に焦点を当てすぎずに、文明同士の横のつながりを意識してるというか、
人工衛星で上空から地球を見てるような視点で眺めてるというか。
この文明でこういうことが起きた時、あっちの文明では何が起きてたか、とか、
その間にはどんな関連があったのか、とか。
歴史は細かく見出すといくらでも見所があって、長くなりがちなんだろうけれど、
こういう感じならわりと短くまとめられるのかな。
でも古代は、まだあんま色々ややこしくないからいいなあ。。。
広島 島根
大分 鹿児島
大分 鹿児島
鹿児島の牛は石のようです。桜島の噴火で出来た軽石とか?
他とだいぶ雰囲気が違いますよね。へええ。。。
大分の牛、マンガみたいな顔してますね。
あ、香川と広島の牛も顔似てる。近い所のはなんとなく似てますね、やっぱり。
根性出せば、どの地方の牛の人形か当てられるようになるかも。
こころ旅、秋の旅最終週の沖縄に来てしまいました。。さびしいよう、ぐっすん。
真ん中にでべそみたいな山がある、牛の島といわれる伊江島が出て来ました。
なんと5000頭もいるんですと!子牛、かわいいんですよね。。。
うん、これから仔牛のなんとかは食べないようにしよう。
大人の牛は………まあ、あの、心を鬼にして、食べさせていただきます。
だっておいしいんだもんよ~~~
うーん、でもいっぺん、牛に鋤を引かせてみたいなあ。あと地引き網引いてみたいです。
今朝は正月に実家に帰った時のような冷え込みでした。冬の嵐。
雪の降った地域の方は充分気をつけて。。