ブログ「かわやん」

森羅万象気の向くままに。

普天間基地移設問題と社民党 3

2010年05月29日 10時09分45秒 | Weblog
 社民党の福島党首の行動は社民存続を占う意味とともに、沖縄県民の意志の受け皿を考える上で大きな意味を持っていた。私は現実的判断で「連立離脱はない」と過去のJ-NETの記事で書いていたが、その読みは少し修正しなといけないと、今思う。

 どうして現実的判断をしていたかは、社民の連立政権での成果を聞かされていたからだ。国労問題での解決を図ったのに大きな力となったのは社民連立の成果であり、国交省の辻元副大臣が尽力したことを集会で聞いた。無論、辺野古移設決定の先延ばしも昨年12月の福島党首が「連立離脱」をちらつかせる発言がカウンターパンチになったことも事実だ。

 こうした中でたとえ福島党首が罷免になっても連立離脱は、社民としての存在感を消去する政治的選択はとらないとみた。しかし、社民関連の友人に聞くとかなり連立離脱に傾いているという。党首が「クビ」をきられて連立に留まるのは首尾一貫していないというわけだ。その意見が強くなっているという。

 それにしても、鳩山首相はどうするつもりなのか。地元の賛成などまったくないのである。辺野古回帰は。抑止力問題で韓国側が在沖縄米軍基地の重みを評価していると聞く。本日の日中韓首脳会議(済州島)でどうした話が出るのか。哨戒艦「天安」事件について話が出るものの、日本の国内問題であり、また中国との関連ではナーバスな米軍基地問題は出ないだろうが、韓国の反応は何らかのかたちで伝わってくるだろう。

 私は沖縄に新たな基地をつくらせないとして首尾一貫した主張を貫いた福島党首の行動に社民の存在感を示したと賛辞を送る。ただ社民よ、もっと日常活動で足腰の強さをと叫ばざるをえない。それと積極的な代替基地問題を理論的・実際的にも示さないかぎり、沖縄・辺野古基地建設による抑止力発揮論に押されてしまう。ここは社民党をサポートするシンクタンク側の肩に大きくかかる問題である。
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