ブログ「かわやん」

森羅万象気の向くままに。

NHKニュースがはからずも露呈した沖縄の視点

2010年05月04日 22時33分50秒 | Weblog
 メデイア・ウオッチングのコーナになるかもしれないが、今日の夜9時からのNHKのニュース総合テレビを聞いてびっくりした(私はテレビは機能せずラジオに入るNHKニュースを聞く)。

 キャスターの男性が「基地問題解決で何が重要か」と、自らに課した設問で、1つは指導者のリーダーシップ、もう1つは国民が基地問題に関心をもつこと、をあげた。

 少し待ってほしい。なぜ沖縄が置かれてきた歴史、差別性をあげないのか。なぜ沖縄の問題を中心にして発想しないのか。担当キャスターが独自の視点を解説するのがNHK9時のニュースの売りらしいが、問題の核心をはずすような解説には驚いた。

 万事がそうだ。沖縄が置かれてきた二重性をとりあげようとしないのか。平和憲法の埒外におかれた米軍支配にあった本土復帰までの期間。本土の海兵隊基地反対から、「では沖縄へ」ではないが、結果的に沖縄に集中させてきた経緯。こうした沖縄が置かれてきた姿をまず基地問題解決の中心にすえねばならない。

最も影響力が大きいのがNHKのキャスターだろう。しかしおそまつすぎる。ほかのメディアも同様の視点で鳩山さんの後押しをすべきだった。

 4月25日の沖縄の県民集会の翌朝、『琉球新報』の1面コラムは「鳩山さんを応援したい」というニュアンスで結ぶコラムを書いた。ここにいたっても「県外移設」を主張し続けていたからだ。

 本土メディアにはない視点である。本土メディアには沖縄の視点が抜けている。これは言いすぎかもしれない。浮上ない。4日夜のNHKのニュースキャスターの解説を聞いて、思わずラジオに耳をあてた。「この視点でいいのか。ほんとうかよ」と。


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朝日新聞労組主催「言論の自由を考える5・3集会」に参加

2010年05月04日 09時21分28秒 | Weblog
5月3日は朝日新聞阪神支局襲撃から23年目にあたる。この日午後1時から、兵庫県尼崎市で朝日新聞労働組合主催の「言論の自由を考える5・3集会」が開かれた。わたしも参加したが、一昨年などに比べ参加人数は減ったと感じたが、進行するデスカッションへの注視は、以前にも増して熱いものがあるとみた。

最初凶弾に倒れた小尻知博さんのご両親の近況がビデオ作品とともに紹介されたが、事件から23年という長い時が経過しても無念のご両親のおもいは増していることがよく伝わってきた。体調がすぐれないご母堂は思い出されて思わず息子の名前を呼ばれることもあるともビデオのナレーションは述べていた。事件を解明できないもどかしさは会場参加者の共通のおもいだ。

新聞労連の豊秀一委員長が挨拶では檀上に上がり、暴力に決して屈しない言論の使命を語り、公権力を批判する役目を説き、小尻記者の精神が受継がれているとあいさつした。またネット時代の新聞の危機についてもふれた。民主党の小宮山洋子衆院議員、ノンフィクション作家佐野眞一さん登壇のパネルディスカッション「政権交代、変革が問うもの」も開かれた。
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