きいて！きいて！財布を拾っちゃったよ。

３連休初日、某金融機関のＡＴＭコーナーに愛犬を連れてお金をおろしに行った。
中に入ったら、３つ並んだ真ん中のＡＴＭにポツンと女物の財布(写真は別物）が置いてあった。
誰もいない。明らかに忘れものである。関わりになりたくないので、隣のＡＴＭでお金をおろして持ち主が現れるのを待ったが現れない。
おそらく防犯カメラに映っているいるだろうから、ここから立ち去れない。財布を発見した映像が残っているだろうからねえ。このまま帰ったら人間失格と言われそうだからねえ。

しょうがないのでＡＴＭ付属の緊急用電話をかけた。
ＡＴＭ管理センターの女性が出て、「近くの交番か警察署に届けて下さい」との指示。
本当は、人の財布なんか触りたくないけど（中身が減っているって疑られたくないからねえ）しょうがないので、近くの交番に届けることにした。

交番に車横付け。愛犬を抱っこして室内に入った。
若い警官が一人いた。

「財布拾ったんですけど」と声をかける。「何処で拾ったんですか？」と若い警官。
場所を説明。そしたらおもむろに若い警官が財布の中身を全部出した。
キャッシュカードや診察券があり、所有者は誰か特定できた。お金もあり(財布だからね）
愛犬を抱きながら、「お礼はいりませんから」と私。

何か記入するのかなあ、と沈黙後、若い警官が何も言わないので「それじゃよろしくお願いします」と私。交番を出て車に乗り込む。

家に帰って妻に報告。「それっておかしいんじゃない」と妻。「その若い警官がねこばばしたってわからないじゃないか」と言う。

妻は性悪説。私は性善説。
若い警官は、ねこばばなんてしないで、今頃あの財布は持ち主にかえっているだろう。strong>