株式投資と邪馬台国女王、卑弥呼

"卑弥呼"と"株"。株は49年,古事記は30余年で、邪馬台国=北四国の独自見解です。

やさしい古事記講座(208) 大国主67(須勢理毘売の嫉妬14) 宇摩説の解釈4<歌謡6-4>

2008-11-30 00:31:08 | 古代史、卑弥呼、神輿太鼓、倭人伝

   はじめに
 

 少し混乱したので、振り返って、歌謡6は、最初の部分で、スセリビメが、大国主の各地の国固めの妻たちを承認しました。各地に洩らす事無く、全地域に妻を置くように奨励さえしています。


 そして、次には、私も女だから、家を守り、夫は貴方一人です。頼るのは貴方しかない。また。私は、常識の通い婚での多夫(浮気?)をしないと言う宣言でもある。

 次には、大国主の「ヒトモトススキ」、「義理に立たない」などに応じて、当時の昼と夜を歌っています。この楽しかった思い出があります、と言ったのだ。
 

 さて、この後、どう歌っているのか、これが今日の部分です。今回の部分の史学の解釈を入れます。今回で宇摩説の大勢が判ったので、原文は全部を入れておきます。
 

 今回の部分で宇摩説が史学と語義の違う部分を、少し、書いておきます。
 

  宇摩説の語義
 

さやぐ ザワザワと音がする。日々の雑事の意味

若やる ヤルはやり過ごす。若さの過ぎた

(古語辞典は、若々しくある。宇摩説では若さをやり過ごした。)

そだたたき 育・たたき上げ(教育)

たたきまながり たたき(教育)で学び

ももながに 行く末永く

(角川は、股長を当てて、足を伸ばし、と解く)

いをしなせ い・おし・なせ。自分をオシ(押、圧)してください。
 

 以上ですが、今日の部分の史学の解釈を載せます。
 

  史学の解釈
 

 さやぐが下に 沫雪(あわゆき)の 
 若やる胸を たく綱(づの)の 白き腕(ただむき)
 そだたたき たたきまながり 
 真玉手(またまで) 玉手さし枕(ま)き
 百長(ももなが)に 寝(い)をし寝(な)せ
 豊神酒(とよみき) 奉(たてまつ)らせ 
 

  現代語訳(角川)
 

 サヤサヤと鳴る下で、
 淡雪のような若々しい胸を
 コウゾの綱のような腕で、そっと叩いて 手をさし交わし
 玉のような手を回して、足をのばして お休み遊ばせ
 おいしいお酒を、お上がり、遊ばせ 

  宇摩説の解釈 

 さやぐが下に 沫雪(あわゆき)の 

* 様々の出来事の元で、淡雪の(様に、月日が立った)

 若やる胸を たく綱(づの)の 白き腕(ただむき)

* 若さを失った(過ぎた)胸を、たくましく、美しい腕

 そだたたき たたきまながり 

* 育て、教育され、教育に学び(誉められた知識・技術)

 真玉手(またまで) 玉手さし枕(ま)き

* 生命力のある、玉の手を枕に

 百(もも)長に 寝(い)をし寝(な)せ

* 百年も長く、私をヲシ(支配・夫)、為して

 豊神酒(とよみき) 奉(たてまつ)らせ

* 豊饒(成功)の酒を、奉ります。

 

 今回の部分で、スセリビメは、淡雪のように過ぎた自分の若い頃と、現実を直視して、また、色々と教えられて、今に至る事を歌い、貴方の腕を枕に、モモ(百)永に夫で居てください。

さぁ、成功のお酒を奉ります、と歌ったのです。
 

 これで、スセリビメの思いと心が解けたものと思います。これなら、前後の説明にも一致します。これは、現在の宇摩説が初めて解いたものです。
 

 史学の解釈と比較すれば、現在史学の無意味な解釈を破棄する必要があると思います。
 

 最後に、歌謡6の原文を載せます。宇摩説で解いた新しい解釈を思い出しながら、ゆっくり、何度か読み直して、感賞してください。また、時間があれば、先の歌謡5も見直してください。
  

  古事記原文<歌謡6>
 

 爾其后、取大御酒杯<土へん>立依指挙而、歌曰、

 

 夜知冨許能(やちほこの) 加微能美許登夜(かみのみことや)  

  阿賀於富久邇奴斯(あがおおくにぬし)

 那許曾波(なこそは) 遠邇伊麻世婆(をにいませば)

 宇知微流(うちみる) 斯麻能佐岐邪岐(しまのさきざき)

 加岐微流(かきみる) 伊蘇能佐岐於知受(いそのさきおちず)

 和加久佐能(わかくさの) 都麻母多勢良米(つまもたせられ)

 

 阿波母與(あはもよ) 売邇斯阿礼婆(めにしあれば)

 那遠岐弖(なおきて) 遠波那志(をはなし)

 那遠岐弖(なおきて) 都麻波那志(つまはなし)

 

 阿夜加岐能(あやかきの)

 布波夜賀斯多爾(ふはやがしたに) 牟斯夫須麻(むしぶすま)

 爾古夜賀斯多爾(にこやがしたに) 多久夫須麻(たくぶすま)

 

 佐夜具賀斯多爾(さやぐがしたに) 阿和由岐能(あわゆきの) 

 和加夜流牟泥遠(わかやるむねを)

 多久豆怒能(たくづのの) 斯路岐多陀牟岐(しろきただむき)

 曾陀多岐(そだたき)  多多岐麻那賀理(たたきまながり)

 麻多麻伝(またまで)  多麻伝佐斯麻岐(たまてさしまき)

 

 毛毛那賀邇(ももながに) 伊遠斯那世(いをしなせ)

 登與美岐多弖麻都良世(とよみきたてまつらせ)

 

 如此歌、即為宇伎由比(うきゆひ)而、宇那賀気理弖(うながきりて)、至今鎮座也。此謂之神語也。

 

 以上で、(208)歌謡6を終わります。次回は、これをまとめて載せたいと思います。

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