石田梅岩が説いた石門心学の教えを商いの根幹に据え、
京都の地で323年にわたり麩屋(ふや)を営む半兵衛麩。
現在発行中の『致知』10月号にて、
11代当主の玉置半兵衛会長に
事業永続の秘訣をお話しいただいております。
本日はその記事の中から一部をご紹介いたします。
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「老舗(しにせ)ではなく、しんみせであれ」
玉置半兵衛(半兵衛麩会長・11代目当主)
『致知』2012年10月号
特集「心を高める 運命を伸ばす」より
http://www.chichi.co.jp/monthly/201210_pickup.html
└─────────────────────────────────┘
私の父は「老舗(しにせ)」という言葉が
一番嫌いだったんです。
老舗は老に舗(みせ)と書くけれど、
こんなに失礼な言葉はない。
うちの店は老いていない。
舗(みせ)は老いたらあかんのや。
舗が老いたら死を待って潰れるだけやと。
しにせの「し」は止とも表せますが、
進化を止めてしまったらそこで終わり。
だからしにせではなく、
新しい舗、しんみせでいきなさいと言うんです。
一代一代が、自分が新しい舗の創業者になったつもりで
商売をしなさい。常に新しいことをしていきなさい。
商売の本質
「先義後利(せんぎこうり=義を先にして、利を後にする者は栄える)」
を変えずに、常に時代の流れに合わせて革新の連続をしなさいと。
まさに「不易流行」です。
しんみせの「しん」は「真」の字で「しんみせ」とも表せます。
お客様に真心を尽くしなさいと。
他にも、信用、信頼を大切にの「信(しん)」。
驕らず控えめにせよの「慎(しん)」。
思いやりや仁の精神の「心(しん)」。
先祖を大切にしたり、お客様に親しみを感じてもらうの「親(しん)」、
規則を守り常に清らかの「清(しん)」、
辛い苦しいことでも辛抱できる「辛(しん)」、
人柄、家柄のよい紳士としての「紳(しん)」……、
こういう商売をしていけば自ずとしんみせになると。
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