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「100年後に生き残れる企業の共通項」
『致知』2013年1月号
特集「不易流行」総リードより
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以前、こういう話を聞いた。
ある人が地方都市に旅行し、市役所の人に
古くからある神社を案内してもらった。
その神社は50年前に修復を行い、
100の会社が協賛、寄付をしてくれた。
さて、50年経ったいま、そのうち何社が
残っていると思われますか、と市役所の人に質問された。
読者の皆さんはどう答えられるだろう。
残ったのは、たった1社である。
それも業態を変えて、残ったのである。
では、100年後に生き残れるのはどれくらいか。
1,000社のうち2,3社が定説である。
生存率0、2,3%。
企業という生命体を維持発展させていくことが
いかに難しいかをこの数字は示している。
その中で何百年にもわたって
存続発展しているところがある。
本号にご登場いただいた
裏千家、虎屋はともに五百年の伝統を有している。
ちなみに日本には200年以上続いている会社が
3,000社ある。
韓国はゼロ、中国は9社だという。
何百年も続く老舗を観察すると、
共通のものがあるように思える。
1つは創業の理念を大事にしていること。
その時代その時代のトップが常に創業の理念に命を吹き込み、
その理念を核に時代の変化を先取りしている。
2つは情熱である。
永続企業は社長から社員の末端までが目標に向け、
情熱を共有している。
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