風の宝石箱

日々想うことを感じたまま 大切にしまっておきたい

2008年09月10日 | ひとりごと
入院して2ヶ月が経った7月の半ばの頃だった。

診察の時 「誰でも痛いんです。」と言われた。

その言いようが、普段とは全然違っていた。その日のF先生は、まるで別人のような診察の仕方だった。
ほとんど患者である私の顔をみようともしない、カルテや写真をペラペラ捲ってみていた。

医師の心の内なんて、患者の私に分かるはずもない。

私は主治医のご機嫌をとるつもりはまったく無い。
だからといって、「今日はずい分態度が悪いですね」などと言うこともしない。
いつもどおり「ありがとうございました」とだけ言った。

F先生が病室を出たあと、いったい何が気に入らないんだ!ろくに指導もしていかないで!と思ったが、
「・・・こんな日もある」と、思い直した。

F先生の態度が「変」だったのは、ソノ日だけだ。



相変わらず私はF先生に、

「電気が走るような、ビリッとする」とか
「力いっぱい押されているような」とか
「ピンッとピアノ線が張っているような」とか
「熱いしこりがあるみたいな」とか

そんな表現で「痛い」と訴えている。

処方されている鎮痛剤は私が期待するほどの効き目は無い。

副作用を考えたら、こんなに効き目が弱いなら痛み止めなど飲まないで我慢しようと、何度も思ったし、F先生にも痛み止めは要りませんと言ったこともある。
が、そのたびに、「強い薬を出しましょう」「軽い薬に変えましょう」と言われ処方された鎮痛剤はこの4ヶ月で4種類になる。

薬があっても、飲まなきゃいい。
だけど、ベッドの横に常に1日3回 毎食後30分以内に服用と書かれた内服薬の袋が置いてある。ついついそれに手を出してしまう。

普段から、風邪薬だって飲まない私が、これほど薬漬けになるとは思いもしなかった。

先日「そろそろ薬は止めましょう、副作用もある 身体にも悪い」と、F先生から言われた。
「それに、いくら薬を飲んでも薬では治りません。」

そう言われた時、私が薬を止めることに決めた瞬間だ。

事故当初の痛みと言ったら、もの凄いものだった。
それを耐えてきたことを思えば、今の痛みなんてどうって事無い!

でも、何故だろう?
F先生は、1週間分の「処方箋」を書いた。

内服薬の入った新しい袋を看護師さんが持ってきてくれた。

要らないと言ったのになぁ~・・・
後になって欲しいと言われるのも面倒なんだろうなぁ。と勝手に思った。

薬は止めると決めた日から6日目の今日の夕方。

  鎮痛剤を1錠飲んだ。













最新の画像もっと見る

コメントを投稿