風の宝石箱

日々想うことを感じたまま 大切にしまっておきたい

美容師さん

2007年02月03日 | ひとりごと
子供の頃からの悩みの種、私の頭髪はくせっ毛で、まとまりがない。
ブラシ・ドライヤー・スタイリング剤などを駆使しても私の思い通りにはならないし、
好き勝手な方向にクルクルと向いてるこの髪では、撫で付けるだけにして帽子を被って外出するしかない。
そのせいで帽子が増えたのも事実だ。

今日は3ヶ月ぶりにZ美容院へ行ってきた。3ヶ月も伸ばしっぱなしにしていると、益々くせが酷く現れて・・・・・ボサボサって感じ。

Z美容室とは10年近くの付き合いになるが、そのお店で働く美容師さんはちょくちょく顔ぶれが変わる。
ここ数年、いつもKさんがカットしてくれるので「これくらい」と、簡単な言葉でそれなりにスタイルしてくれるので私は気に入ってる。
その日によって違うけれど、今日はシャンプーからブローまでKさんがしてくれた。
首にタオルを巻き付けられた時に、Kさんの手が首に触れた。
冷っとして冷たい指だった。
美容師さんって冷たい手をしてるんだなと思った。

シャンプーされている時にその人のセンスが頭を通して伝わってくる。
それは、歯医者に行った時の助手の人のソレと似ていて、ガサツな人の洗い方はやはり乱暴なのだ。
いい加減なやる気の無さもその指の動きから伝わってくる。

そんなことも分かってくるとは、私も客としてはプロになったのかも。

10年前セミロングのボブスタイルだった私の髪型は、今ではショートの段カットと変わってしまった。
どちらの時も、「自分でブローがしやすいように」と一言注文をつけただけだが、担当する美容師さんによってこんなにスタイルが変わるとは想像もしていなかった。

Kさん曰く、「ボブにしていくら毛先をすいても、ひろがちゃってダメだよ」と言って取り合ってくれない。Kさんが担当してくれる間は、ずーっとショートカットのままみたいだ。
段カットには抵抗があったが、それもなんだかんだ言ってKさんには切られてしまった。
なので、Kさんにカットしてもらうようになってからは、「こうゆうスタイルに」とは言わないで、「後ろは3センチぐらい短く、横はこれくらいで・前髪は眉毛が隠れるぐらい」としか言わない。後は、分け目もブローも全部お任せしている。
仕上がってみると、相当短くなっている。私の言う3cmは6cmぐらい切られたみたいだ。
でも、文句は言わない。だって、確かに私に似合うようにバランスよく整っているからだ。
あれほどアッチコッチ跳ね上がっていた髪も大人しく治まっている。

プロの手ってすごい。
鏡を見ながら、時には冗談を言いながら、シャカシャカハサミの音が聞こえている。
耳のそばや、顔にはさみを当ててフェイスラインを切る時には、緊張する。
自分の前にある大きな鏡に映るKさんを見ていつも不思議に思う。
Kさんの頭はいつもボサボサだ、まるで寝起きの私のようだ。
道端でこの人を見かけたら美容師だとは思わないだろう。
願わくば、美容師さんには着ている物も清潔でお洒落で綺麗でいてほしい。
・・・でも、Kさんはこのままで良いのかも。
あまり、素敵になってしまうと、こっちが恥ずかしくてお店に入れなくなりそうだから。

さて、次は桜の散るころになるが・・・
Kさんは、まだ店長でいてくれるかな?