風の宝石箱

日々想うことを感じたまま 大切にしまっておきたい

♪DARKNESS IN THE HEART(浜田省吾)

2006年11月19日 | 映画・本・歌
疲れているはずなのに中々寝付けないとき、そんな夜は部屋の明かりをつけてベッドで本を読んだり、ヘッドホンしてCDを聴いたりしています。
昨夜選んだアルバムは<Father's Son>。
これは私の一番好きなアルバムです。
以前ブログに書いた「遥かなる我が家」も、このアルバムに収録されています。

数年前、私の父は病気で死にました。
発症して1年程で歩けなり、食事もとれなくなり、その年の秋に死にました。
全身の筋肉は落ち、頬はこけ、痩せ細って一回りもニ回りも小さくなって死にました。
孝行したい時に親は無し とは、本当のことだと、今思います。

この♪Darkness In The Heart を聴けば、その時の父の姿を思い出します。
でも、その姿は悲しいものではありません。
働いて働いて働いて、死んでいった父の生き様を立派だと思います。
私はその父の娘です。
私もまた、働いて・働いて、生きていこうと思います。

『人生は願望だ! 意味じゃない。』と言ったのはチャップリン。
浜田さんも「答えを探さないで 何も意味など無い」と歌っています。
人が人として「生きる」ことに、意味など考えることはないのだと思います。

私の心の奥にある暗闇は、両親からの遺伝なのか・生い立ちか。
これまで生きてきた人間関係から生じたものか、社会に対する不満か。
それが何だかは、良く分かりません。
その暗闇は、一生晴れることは無いのだろうと思います。
それなら、暗闇を抱えて見つめて大切に心の奥に仕舞っておこうと思います。

この歌を聴くと、冷静になって自分自身を深く見つめることが出来ます。
いくつになっても、強くなれない自分がそこにいます。
孤独で寂しいのに、平気なふりをする自分がいます。
声をあげて泣きたいのに、人に知れないよう泣く自分がいます。
私は父の娘です。
私は母の娘です。
今も、これからもずっと。

どんなに楽しそうに幸せそうに暮らしている人にでも、きっと他人には見せない「暗闇」があるのでしょう。







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2 コメント

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闇 それとも 影 (某閑人)
2006-11-25 22:50:37
最初に 闇があって
そこに 光があって
そして 影ができて・・・

幸せを知った人は 光によって
影を感じて
時々 それを 闇と思ってしまったり・・・

自分には まだ 父が生きていて
でも やっぱり 父の子で
そして やっぱり 母の子で
生きているうちに 1回でも多く
会いに行こうと
このブログを読んで
そして ファザーズサンを 聞きながら
そんなふうに 決めました

ありがと
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Unknown (晩夏の鐘)
2012-02-26 18:16:51
はじめまして、

この曲の記事に感銘を受けました。
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