風の宝石箱

日々想うことを感じたまま 大切にしまっておきたい

年下の男

2011年06月09日 | 映画・本・歌
ある光景をみて、ふと歌を思い出すときがある。
最近では、キャンディーズの♪年下の男の子だ。

計画停電のころから私は、出勤時間を早くしている。
始業時間までを社員食堂で朝食を食べている人に混ざって、私は野菜ジュースを飲んだり、TVを見ている。
昼食時と違い朝食堂を利用する人は少ない。
だから、ほとんど指定席だ。
これくらいの時間になると誰が来てどこの席に座る か、暗黙の了解みたいにできあがってる。

私の2列前の席に彼はいる。
彼は、4人がけのテーブルを一人で使っているせいか、テーブルの上に経済新聞・IDカード・トレー・小鉢に醤油差し、それとポケットから出したハンドタオルを、彼流の決まった配置に置いて、食べている。

そう、必ずポケットからハンドタオルをだしてテーブルに置く。無造作のようで置く場所は左前と決まっている。
歌詞のように「汚れて丸めたハンカチ」ではないけど、ぐしゃっとしたハンドタオル。
それをみるたびに、♪真っ赤なリンゴを頬張る  と、私の頭の中で流れ始める朝のコノ一瞬、これがまた何とも言えない至福のときだ。

おもわず、にこっ と、笑顔の私がいる。

彼に感謝!





静謐な時間

2011年06月06日 | ひとりごと
一日のうち、誰にも何事にも邪魔されす穏やかにいられる時間は何時間あるのだろう。
たぶん、私の場合寝る前の僅かな時間がそれだろう。
ここ数年私は、専らその時間を読書にあてている。

携帯電話を持つ前の私は、大した用事もないのに、ずいぶん手紙を書いたものだった。
絵葉書であったり、封書であったり。
季節感のあるレターセットや切手を色々探すのも楽しかったなぁと思う。

友人に出す手紙ばかりだったけど、広告の裏に何度も下書きをして、書き上げるまでずいぶん時間のかかったものだった。
それだけ、私には「静謐」な時間があった。

いつのまにか、その時間を失くしてしまった。

お互い様だけど、今では友人から手紙がくることもなくなった。
年賀状ぐらいだなぁ。
でも、筆跡をみれば誰からの年賀状なのかは一目でわかる。

私の友達は、「私の字」だと分かるのだろうか?

ちょっと、いたずらをしてみようか。

わざと、差出人を書かずに手紙を書いてみようか