私の居場所は3人部屋の窓側。
朝には窓を開けて風を入れてもらっているので、結構爽やかだ。
少し肌寒いと感じる事もある。
もちろん同室の方が嫌がれば窓は閉めたままにする。
病室の床のお掃除をしてくださるのは、60ぐらいの女性。
ホースの長ぁ~い掃除機を使っている、私の見たところ本体が見当たらない。
その日は少し体調がよかったので、私から声を掛けてみた。
「いつも、ありがとうございます。 家庭用の掃除機とは形が違うんですね」
「そうなんですよ、このホースが重くてねぇ」
と、にっこり笑って仕事を終えて、隣の部屋へ行った。
それから数日後、
今度はソノ女性から、
「ここの部屋は、いつきても風が通って気持ちが良いですね」と話しかけてきた。
どーゆー事かと言うと、ほかの部屋は大抵窓は閉めたままだという。
「色んな患者さんがいますからねぇ、外気にあたるのも良くないんでしょうね。
この部屋は大抵窓を開けているので、涼しくてほっとしますよ」
と言いながら、タオルで首筋の汗を拭いていた。
締め切った部屋の掃除機掛けは、さぞかし暑くて辛いだろうなぁと思った。
それ以後、彼女の仕事の邪魔にならない程度の世間話をするようになった。
彼女が、少しでも風にあたって、ほんのちょっと「ひとやすみ」が出来たら良いではないか と思って。
病室の床のお掃除の仕事は午前中だけで、もう7年勤めていると言う。
水周りはソレを専門に掃除する人がいて、ごみ集めもごみ集めだけをする人がいるという。たいした分業だなと思う。
色んな患者さんがいて、色んなお医者さんも看護師さんもいて と、話してくれる。
時には、アノ患者さんは「癌」らしいとか・・・ちょっと余計なおしゃべりもする。
詳しいんだなぁ~と感心するほどだ。
ひょっとして、私の具合も私以上に知ってるのかな?と思うと、悪い方に考えドキドキした。
彼女の仕事着はいつもアイロンがあててあって、ズボンも襟もピシッとしている。
手袋も真っ白で、いかにも清潔だ。
彼女の仕事に対する姿勢なのだろう、見習うべきところだと思った。
朝には窓を開けて風を入れてもらっているので、結構爽やかだ。
少し肌寒いと感じる事もある。
もちろん同室の方が嫌がれば窓は閉めたままにする。
病室の床のお掃除をしてくださるのは、60ぐらいの女性。
ホースの長ぁ~い掃除機を使っている、私の見たところ本体が見当たらない。
その日は少し体調がよかったので、私から声を掛けてみた。
「いつも、ありがとうございます。 家庭用の掃除機とは形が違うんですね」
「そうなんですよ、このホースが重くてねぇ」
と、にっこり笑って仕事を終えて、隣の部屋へ行った。
それから数日後、
今度はソノ女性から、
「ここの部屋は、いつきても風が通って気持ちが良いですね」と話しかけてきた。
どーゆー事かと言うと、ほかの部屋は大抵窓は閉めたままだという。
「色んな患者さんがいますからねぇ、外気にあたるのも良くないんでしょうね。
この部屋は大抵窓を開けているので、涼しくてほっとしますよ」
と言いながら、タオルで首筋の汗を拭いていた。
締め切った部屋の掃除機掛けは、さぞかし暑くて辛いだろうなぁと思った。
それ以後、彼女の仕事の邪魔にならない程度の世間話をするようになった。
彼女が、少しでも風にあたって、ほんのちょっと「ひとやすみ」が出来たら良いではないか と思って。
病室の床のお掃除の仕事は午前中だけで、もう7年勤めていると言う。
水周りはソレを専門に掃除する人がいて、ごみ集めもごみ集めだけをする人がいるという。たいした分業だなと思う。
色んな患者さんがいて、色んなお医者さんも看護師さんもいて と、話してくれる。
時には、アノ患者さんは「癌」らしいとか・・・ちょっと余計なおしゃべりもする。
詳しいんだなぁ~と感心するほどだ。
ひょっとして、私の具合も私以上に知ってるのかな?と思うと、悪い方に考えドキドキした。
彼女の仕事着はいつもアイロンがあててあって、ズボンも襟もピシッとしている。
手袋も真っ白で、いかにも清潔だ。
彼女の仕事に対する姿勢なのだろう、見習うべきところだと思った。